ナイトハルトが龍美達に完膚無きまだで叩きのめされていたのであった。
「どうしたんだ? オレ達を〆るんじゃなかったのか?」
「これが帝国軍第四機甲師団少佐なのか?」
「なんだろう、場数を踏んでないみたいですね」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「オレ達は今まで何やってたんだ(/・ω・)/」
「そうね、わたし達、無駄なことしてたみたいね(´・ω・`)」
ナイトハルトは帝国軍第四機甲師団少佐と言う地位に位置しているので、クライヴの知り合いのライフォードと同じだが、全くと言っていいほど、龍美達を見下していただろう、全く持って、実力が雲泥の差であった。
伊達に、超神次元ゲイムギョウ界プラネテューヌ次元武偵所本部、所長の龍美に、元テルカ・リュミレース騎士団、ユーリ、荒野の金獅子、オウガと言う、幾多の戦場を潜り抜けており、いつ先日も聖地ディルムンの大神殿を舞台に大立ち回りをして、その日に、アスタリスクでの巨大ガーゴイル討伐戦及び、アスタリスク警察との押し問答などと数えてもキリがないのであった。
リィン達はナイトハルトに師事していたのだが、目の前で、帝国軍第四機甲師団少佐がまるで赤子の手をひねる現実に自分達は何を学んでいたんだと今になって気が付いたのであった。
「準備運動は、終わりだ‼」
「往生際が悪いですね」
「何‼ わたしが・・・・」
「井の中の蛙大海を知らず。国語辞典で意味くらい調べて下さい‼」
「まるで、人形だな」
「ナイトハルト教官は、相手を見誤ったでござる‼」
「そのようですね」
ナイトハルトは負け嫌いな性格なのか、はたまた、大人気ない性格なようで、とうとう、龍美達にコケにされたことに、頭に来たらしく、真剣を鞘から抜刀し、そのまま、兜割りに龍美目掛けて斬りかかったのだが、もう既に、龍美は兜割りに斬りつけた場所に居ず、ナイトハルトの腕を取って、そのまま両足でナイトハルトの首を絞めて、落として見せたのである。
どうやら、軍では寝技を教わらないようで、三角締めから抜け出す方法がわからなかったナイトハルトはまたしても龍美に絞め落とされて、医務室にタンカに乗せられて搬送されたのであった。
三角締めでナイトハルト落とされた光景を見たフランとソフィは、龍美を見誤ったナイトハルトの軍人としての実力に愛想つかしていたのであった。
「龍美、お願いだ‼ オレ達にあの技を教えてくれ‼」
「いいよ‼ けどここだと、危ないから、柔道場で教えてあげるから、道着に着替えてきて‼」
「道着って何?」
「わたしが教えましょう、リィン様達はこのイサミが道着の着方をお教えしましょう」
「助かります‼」
リィン達も寝技を修得することになったので、龍美達が教えることになったのだが、リィン達が道着を来たことがなかったらしく、男子はイサミが、女子は龍美達が道着の着方を教えることになったのであった。