超次元kurosu   作:天龍神

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再会 前編

飛行島に刀藤綺凛に続き、また新しい仲間が増えたのである、その名は沙々宮沙夜と言う水色のショートカットに小柄な体格の龍姫達とメアと同年代の少女が段ボールに入っての密航と言う手段でやってきたのであった。

 

「今日からお世話になります、沙々宮、紗綾です」

 

「よろしくね、わたしはヘレナというの、部屋は空いてるから、案内するわね」

 

「一層、楽しくなるわね」

 

「そうね」

 

「(*^▽^*)」

 

飛行島では密航と言う概念が無いようで、革命軍の常套手段である以上、多くに知られている方法だったので、沙夜の密航は問題視されていなかったのである。

 

アイリス達は新たな仲間に心躍らせていたのであった。

 

それから三日の時が流れたのであった。

 

「ゲオルグ会長‼」

 

「代理を付けろ‼ まぁいい、なんだ‼」

 

茶熊学園でシャルロットのお葬式が行われたらしく、転生することを知らないゲオルグの先走った行動に目をつぶることにした茶熊学園生徒一同だったのである。

 

現在はゲオルグが茶熊学園生徒会長代理を務めているのである。

 

「戻ってきちゃった・・・」

 

「髪は金髪のままだし、ばれるって‼」

 

「大丈夫だよ、マスター、双子で転入だし、それに、男子制服だし~」

 

「はぁ、アンタが羨ましい~」

 

茶熊学園の校門前ではシャルロットこと太陽と月華がランスロットに茶熊学園に入るのをためらっていたことを打ち明けていたのだが、天真爛漫なランスロットは、英霊である身であるので、人間の生活に興味深々丸出しで学園に入ることを強引だが後押ししたのであった。

 

なぜか、髪をポニーテールに結い、男子制服での転入になっていたのである。

 

 

「沙夜先輩、なんで、茶熊学園に、綾斗先輩が心配してますよ」

 

「わたしは綾斗の隣に立てるくらいに、強く、そしてナイスバディーに・・・」

 

「あはぁぁ・・・・」

 

太陽と月華達が茶熊学園の門を潜って数分後、綺凛と沙夜が茶熊学園の制服を着用してやってきたのだが、本来ならば綺凛だけが茶熊学園に転入することになっていたのだが、急遽、沙夜も転入が許可されたので、一緒に転入してきたのである。

 

どうやら、沙夜は、年下の綺凛より小柄な体格にコンプレックスを抱いていたのであった。

 

それを聞いた綺凛は呆れながら茶熊学園の門を潜ったのである。

 

「え~と、みんな‼ 今日、転入生がこのクラスにやってくる」

 

「クライヴ‼ 早くしろ~」

 

「義兄さん、お願いだから、急かさないでくれないか」

 

太陽と月華と綺凛と沙夜が全員、カズノコ組に転入することに決まったので、担任生徒のクライヴが伊達眼鏡を掛けながら転入生が来ることを説明し、義兄であるユーリに急かされたのであった。

 

 

 

 

 

 

 


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