無事に双子にはなったが転生が出来たシャルロットこと、太陽と月華は三日後に茶熊学園への転入が決まったのである。
一応、得物は、白の柄巻に金色の鍔の二尺三寸の日本刀二振りを主に使い、インテリジェントデバイス「陽魔」「月魔」もあるので問題ないのであるのであった。
「嘘でしょ、綺凛‼」
「あれ、紗夜も‼」
「拝啓、天霧綾斗様、わたくし、刀藤綺凛は、この度、茶熊学園への転入が決まり、そして、無事に父との生活に戻ることになりました、ですが、わたしは、このアスタリスクから引っ越すことになりましたので、どうか、ご無礼申し上げます、敬具、刀藤綺凛」
ガーゴイル討伐事件によるアスタリスクの警察組織の闇が公にさらされたことにより、警察上層部の隠蔽工作も発覚し、アスタリスク警察が崩壊して、アスタリスク全土は落ち着きを取り戻したのだが、刀藤綺凛は、無事に父が釈放されたのだが、この島では自分が学べないものがあると気づき、茶熊学園学長、カムイが刀藤綺凛に転入を薦められて、綺凛は茶熊学園への転入を決め、置手紙を残して、アスタリスクの部屋を引き払ったのであった。
天霧綾斗達が刀藤綺凛の置手紙に驚いていたのだが、ふと、小柄な銃器使いの少女、沙々宮紗夜の姿と荷物が見当たらないのであった。
「初めまして、ようこそ飛行島へ、わたしはアイリスって言います」
「!(^^)!」
「あたし~キャトラ」
「これはどうも、わたしは、綺凛の父です」
「同じく刀藤綺凛です」
「飛行島で鍛冶屋をやっている、バロンだ、おまえさんにある物を預かっている」
「この部屋を使ってください」
茶熊学園への転入を決めた刀藤綺凛は正当防衛から傷害致死で刑に服していた父を連れてアイリス達の住む飛行島に引っ越してきたのであった。
飛行島には、アンドロイドや、半獣や、悪魔に天使と言った面々が揃って生活を送っている場所に戸惑っていたのだが、アイリス達が出迎えてくれたのである。
エレナが刀藤家が生活を送る木造建築の二階建ての一軒家に案内したのである。
この家はリアム傭兵団と、建設王女のブランシュが設計建築したものであった。
「綺凛、五年間済まなかった」
「大丈夫だったよ、もう大丈夫、そうだ、バロンさんが渡したい物があるから行かないと」
「気を付けて行くんだぞ。あれから五年も経つのか」
刀藤家は荷物を置き、久しぶりの再会に華を咲かしていたのであった。
綺凛はバロンにある物を預かっていると言われたことを思いだして、飛行島の鍛冶屋に向っていたのであった。