超次元kurosu   作:天龍神

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光焔の御子逝く

カリナとカテルの攻撃で熾きた爆発で吹き飛ばされた龍華は無意識で次元空間を転送してしまい、超神次元ゲイムギョウ界のラステイションの街からさほど離れていない古びた教会に飛ばされてしまったようで、気が付いたら、ミッドチルダの廃墟になっている教会同様に泉が湧いて、龍華が負っていた傷が完治していたのである。

 

龍華は周りを見渡すと、世界各国の人々が龍華の生還を見届けていたのである。

 

龍華は、ユーリとフレンが差し伸べられた手を掴んで、引き上げられたのである。

 

だが、喜びも束の間、

 

「シャルちゃん‼」

 

「嘘でしょ‼」

 

「なんとか、ならないの龍美‼」

 

「これは、シャルロットの第七音素(セブンスフォニム)が流れています、龍美が幾ら、優れた医者でも」

 

「このマナの流出は止められない」

 

「アタシ、行くね、アンタ達に散々迷惑かけちゃった罰が当たったみたいだし」

 

光焔の御子の力にシャルロットの肉体が活動限界をリミッターでも耐えられないで粒子化が始まってしまったのである。

 

その場にいた茶熊学園メンバー全員がシャルロットのソウルが粒子化しているのを医者である龍美に言ったが、精霊の王である、綾瀬と、一晩あれば論文を書くほどの頭脳を持っているジェイドがこれはもう手の施しようが無いと言ったのである。

 

「お姉ちゃん‼」

 

「まさか、気づいてたのか‼」

 

「だって、わたしのお姉ちゃんだもん」

 

「そうか、大丈夫、帰って来るから」

 

「うん‼」

 

ヴィヴィオはいてもたってもいられなく、肉体の粒子化が始っている、シャルロットに抱きついて、お姉ちゃんと呼んだのである。

 

シャルロットはお姉ちゃんと言われて、ヴィヴィオが妹なのだと実感し、転生を誓って、逝ってしまったのである。

 

「もう大丈夫、だね」

 

「行きましょう」

 

「うん」

 

龍華は教会の入り口を見ると、花が咲いており、そこに、茶髪のポニーテールの赤いジャケットを羽織っている女性と、黒い髪のツンツン頭の男性、ザックスが生霊として現れて、大丈夫だねと呟くと、龍華は頷き、その女性こと、エアリスは、入り口にもたれ掛っているザックスと一緒に逝ってしまったのであった。

 

「わたしは、一人じゃない」

 

「?」

 

「さてと、龍華、検査入院だよ‼」

 

「わかってる」

 

龍華は一人ではないと呟き、龍美に検査入院だと言われて、天界の病院に向かったのである。

 

「すいません、みなさん」

 

「一週間、入院か?」

 

「念のための入院ですので」

 

「あ、それと、龍華ちゃんの剣、カモメちゃんと、メアちゃん達が拾いに行ってくれてるわよ」

 

「後でお礼言わないと」

 

天界の病院へ検査入院することになった龍華は一週間の検査で異常が出なかった場合、無事に退院することが決まっているのである。

 

カリナとカテルの攻撃による爆発に巻き込まれた際にバスターソード型神機を失くしてしまったのだが、どうやら、カモメ達が拾える場所に落ちていたらしく、後で受け取ることにした龍華であった。

 

 

 

 

 

 

 


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