龍華はオーバーリミッツLv3を発動し、冷気を纏い通過した場所が氷漬けになる奥義を繰り出し、炎を纏った連撃を繰り出したが、セフィロスは全て正宗で龍華の連撃を全て捌き、そして、最後の一撃の兜割りを知っていたかのように、いとも簡単に龍華の腹を突き刺し、見事に串刺しにしたのである。
それを見た茶熊学園一行は目を瞑り、悲鳴を上げて、エシリアとマールの前に立って見せないようにしていたのである。
「あの時のを痛みを覚えているか(かしら)?今再び、忘れられない痛みを刻む(刻むわ)」
「うわぁぁ‼」
「オレ達は、何もできないのか‼」
「わたし達は無力でしかないのか‼」
「おまえの大切なものは何だ(何かしら?)? それを奪う喜びをくれないか(かしら)?」
セフィロスは正宗で串刺しにした龍華を軽々と上に放り投げて、片翼の翼を生やしたり、攻撃するたびに、ネクストフォームのノワールに変化して、龍華を滅多刺しにした後、地面に叩きつけて、意識が朦朧としながらバスターソード型神機を持ち立ち上がろうとしている龍華に、大切なものは何だ?と質問した後、それを奪う喜びをくれないかと発言し、正宗を袈裟斬りの構えで斬りかかってきたのである。
それを全異世界の人々は祈り、IS学園の一夏達は何もできない自分達の無力を嘆き、王立士官学院も同じこと気持ちでいたのである。
セフィロスが斬りつけてきた瞬間、龍華を守るように光に包まれ出したのである。
「オレならまだ、諦めないぜ、例え絶望的な状況でもな、夢を抱きしめろ、そして、どんな時でもソルジャーの誇りは手放すな、まぁ、ソルジャーないけどな、可愛いお嬢さん」
「ザックスさん・・・」
「手、貸してやろうか?」
「いいえ、大丈夫です」
「一度、倒した相手だろう? 楽勝じゃない‼」
「はい‼」
「もう、忘れるなよ‼」
「はい、決して」
「何が、龍華さんの身に」
「あいつ、また、強くなるだな」
光に包まれた龍華はなんと、バスターソードの前の持ち主で、黒髪のツンツン頭の長身の男、ザックスが語り掛けて、励まされた龍華はまたバスターソード型神機を正眼に構えて、ザックスとの会話を終えたのである。
「哀れだ、あなたは何もわかってない‼」
「ぎにゃ~(;_;)/~~~‼」
「あれは」
「ジュードのリリアルオーブが光ってる」
「オレ達のインテリジェントデバイスもだ」
「あれは紋章‼」
「希望を現してるのね」
セフィロスの袈裟斬りを受け止めた龍華は哀れだと言い、先ほどの男口調が一変し、女性口調に変化した瞬間、白い翼に包まれたのである。
フラクシナスで待機していた仲間達及びセフィロスが異世界配信した映像を見ていた全異世界の人々が、目を凝らして、龍華の勝利を信じていたのである。
そして、龍華ではなく、同じ優華龍達のインテリジェントデバイスが光り出し、ジュードのリリアルオーブが光出し、そして、
「あれが、龍華か?」
「まるで、レナスちゃんと同じみたいよ~」
「ああ、わたしと同じ戦乙女の鎧だな」
「大切じゃないものなんか、ないわよ‼」
美龍飛達と同じく白銀の鎧を身に纏った龍の仮面を被った金髪碧眼の戦乙女に覚醒したのである。
服装はエスメラルダのルーンナイトとしての服装に胸の隆起を抑えるために白銀の軽鎧(ミネルヴァビスチェ)を装備して、セフィロスに付けられた傷は完治していたのであった。