ジェノバ細胞が入っているアタッシュケースを持ったカタリアを見つけた龍華はバスターソード型神機を構えて対峙したのだが、一瞬の隙を突かれて、カタリアが魔術で作り出した光の球体による先制攻撃を受けてしまったのである。
「オレとしたことが、ん? キャ‼」
「マスター‼」
「これ、水? 傷が治ってる」
「マスター、大丈夫そうですね。ですが、カタリアが今度はIS学園のコロシアムへと」
「ああ、急ぐぞ‼」
粉塵が舞ってしまったことで、カタリアに逃走を許してしまったのだが、カタリアが放った魔術が教会の床を捲り、地面が露出して、しばらくして、泉が湧いて出たのである。
勢いよく湧き出た水に触れた龍華は、先ほどのガーゴイルを含む連戦負った傷が癒えていたので、気を取り直して、インテリジェントデバイス「阿修羅」がカタリアがIS学園のコロシアムに逃げ込んだと反応を察知したので、龍華は急いでIS学園に飛んで行ったのである。
「こっちだ‼」
「きゃぁぁぁ‼」
「千冬様‼」
「姉さん‼」
「おまえ達も避難しろ‼」
「冗談じゃない‼」
「悪いが今回の相手は格が違いすぎる‼」
ジェノバ細胞が入っているアタッシュケースを持ったカタリアがIS学園のコロシアムに逃げ込んだと言う知らせはIS学園全体に広まっていたので、千冬達、教員が避難誘導を行っていたのである。
一夏達はカタリアと戦わせてくれと懇願したが、流石のラウラでさえ、避難した方がいいと、言い、避難することになったのである。
「やっとお母さんに会えたんだ」
「何が、始まる?」
「お母さんが、教えてくれるよ」
「そうか・・・」
「どうせ、わたしは操り人形、昔のアンタと同じだ‼」
「‼」
IS学園の生徒達が避難している頃、龍華はコロシアムに佇むカタリアを見つけて、バスターソード型神機を持って、対話をした後、カタリアが光の球体を放ってきたので、上に飛び、カタリアも日本刀を逆手に抜刀し、アタッシュケースを抱えたままバスターソード型神機を構えた龍華とやり合うことになったのである。
「龍華‼」
「義兄さん‼」
「クライヴ、これはあいつ自身の戦いだ‼ 邪魔すんじゃあねぇよ」
「カタリアは」
「セフィロスだろ」
「ああ、何故、女性型の思念体など」
「多分、ゲイムギョウ界の女神の思念を利用したんだろ、特に、黒の女神を」
なんとか、龍華とカタリアが戦っているIS学園のコロシアム上空に到着した次元武偵一行は、クライヴ達が助太刀に行くと言うので、ユーリが止めて、戦いの行方を見守ることになったのであった。