見事、アスタリスクの警察並びに刀藤鋼一郎を一網打尽にした龍姫達は、カタリア達を追いかけて行った龍華を追いかけることにしたのである。
「ユーリ‼ これは一体どう言うことか説明して欲しい‼」
「ゲオルグ、落ち着いて‼」
「我々をこのような目に遭わせたくないがために行ってくれたのですぞ‼」
「ったく、そんなんじゃねぇっての、仕事でこうなったんだよ」
「ユーリ、急がないと‼」
「おう‼」
「一緒に来てもらえますか?」
「ああ、もちろんだ‼」
次元武偵の資格を持っていないゲオルグはこの状況を説明してほしいとユーリに詰め寄っていたのだが、イサミが制止し、ゲオルグを叱咤し、ユーリが仕事だと言い、フレンがやって来て、急がないといけないのではと言ったので、ユーリは急いでフラクシナスに向かったので、龍姫達は、龍神化のままで顔をフルフェイスの龍の仮面を装備したままゲオルグ達を誘導して、フラクシナスに向かったのであった。
「ねぇ、これ使えるの?」
「目くらましにはなるんじゃない」
「そうだね」
「来るわよ‼」
龍華が相棒の漆黒の翼竜「フェル」に乗って、カリナとカテルを相手に退けて、いよいよトンネルを抜ける頃だと言うところに、スバルとティアナが、時限式の花火を片手に、トンネルからカリナとカテルが出てくるのを待っていたのである。
そして
「やるよ‼」
「派手にあげるわよ‼」
「チュ~ど~ン‼」
漆黒の翼竜「フェル」に乗った龍華が通り過ぎたので、スバルとティアナが持っていた時限式の花火をトンネル目掛けて投げ込んのである。
見事セットしていた時間通りに大きな花火が打ち上がったことでトンネル内が煙で充満したので、カリナ達の足止めに成功したのである。
「お母さん・・・」
「お願い、みんなに知らせてくれ」
「yes、マスター」
どうやら、次元トンネルを抜けてミッドチルダの訓練所になっている廃墟に到着したカタリアは瓦礫に座って、ジェノバ細胞が入っているアタッシュケースを抱えて、嘆いていた所に、龍華が追い着いて、相棒のフェルにみんなに知らせてほしいと告げて、フェルはみんながいるフラクシナスに帰還したのである。
「ふん‼」
「‼」
龍華がカタリアを見つけた場所はかつて教会だった建物だったらしく教卓など面影が残っていた場所と言うのは、元黒の女神候補生「ユニ」だった龍華には皮肉であろう、だが、カタリアにジェノバ細胞を好き勝手使わせるわけにはいかないのである。
龍華は、カタリアに魔術で先制されてしまったのであった。