アスタリスクで妹達が戦っていることを知った龍翔達は妻に背中を押されて、今に至るのである。
「先客か」
「兄様、勘弁なさった方が身のためです」
「ピニャ‼」
「悪いが、おまえの部下達はもう来ない」
「喧嘩売った相手を間違えたな、それと、世のためだろが‼」
「何だろが」
「妹すら、殺すと言うってことは、戦う理由はこれで十分だ」
「え~い‼ オークを放て‼」
「ぐぉおお‼」
そこに自衛隊員、伊丹達がやってきたのである。
遅れること、ピニャも瑞樹が用意してくれた衣服と装備一式を携えて助太刀に加勢しに来たのである。
そして、ゾルザルは自棄を起こして巨大な魔族種である棍棒を持ったオークを放ち、龍翔達を襲わせたのである。
「カチッ‼」
「虎牙破斬‼」
「ドーン‼」
「冬龍ご苦労さん、はじめてにしては、上出来だな」
「うん‼」
「嘘だろ、あのオークが」
「こんなのに刀抜く、必要ない」
「もう、お縄に着くんだな」
「ええ、もう終わり!」
「大丈夫ですよ、これからボクは、叔母さん達の助太刀に行ってきま~す‼」
「晩御飯までに帰って来いよ‼」
「は~い‼」
「わたしも連れてって‼」
「あ、わたしも」
あっさり、愛刀より、近くで腰を抜けている兵士の剣を拝借して、オークをロウリィと魔導士の少女、大龍か武龍若しくは、リィンの先輩に当たる、己の肉体を武器に戦うジュードと同じ武闘家である、アンゼリカがいても真っ先に襲う対象にはいるレレイ・ラ・レレーナが戦い、冬龍も木刀で攻撃し、いつの間に倒したのかと言う表情になってしまったゾルザルにお縄につけと言い、そして、冬龍に踏みつけられて、冬龍は、親友のヴィヴィオ達を待たしているようで、叔母たちの助太刀に笑顔で出かけるので、龍翔は父親らしく晩御飯までには帰って来るように言い聞かせて、冬龍はまるで遊びに行くかのように転送して行ってしまったのである。
伊丹はオタクと言うこともあって何食わぬ顔で、
「正々堂々と」
「誰が、正々堂々だ‼ 妹すら殺す野郎が‼」
「う‼」
「我々は、いつでもあなたに鉄の球などを撃ちこめます‼」
「ゾルザル、その他もろもろ、暴行、殺人、殺人未遂の容疑で逮捕‼」
「さてと、オレ達も、あいつらのもとへ」
「あとは、任せとけ‼」
「ありがとうございます、伊丹さん‼」
ゾルザルに言いよって、龍翔が先ほど兵しから拝借した剣をゾルザルに突きつけて、身柄を確保して、部下にゾルザル達の身柄を受け渡し、妹達の助太刀に向かったのであった。