特地のイタリカではどうやら何者かによって引き起こされた戦争が勃発しており、その渦中にいたイタリカの王女、ピニャを幽閉しようとした、兄であるゾルザルと仲間達から救出に成功した瑞樹は、明に、皇帝陛下を任せて、一旦ピニャを連れてある場所に逃げることにしたのである。
「着いたわよ、ここでなら、誰も特地から追ってれないわよ。あ、自己紹介がまだだったわね、わたしは、神楽堂瑞樹、よろしくね」
「あ、申し遅れた、わたしは、イタリカの王女、ピニャとい申します、ん? 神楽堂? もしや、神楽堂恋龍殿の姉上であられますか?」
「嬉しいけど、違うわね、正しくは、母よ」
「ええええぇぇ(゚Д゚)ノ‼」
「落ち着きなさい、大丈夫、まだこっちにはあの子達が」
「あの子達?」
「恋龍が別の場所で戦っている、けど、恋龍には、そうあなたと同じお兄ちゃんがいるのよ」
「その方は」
「もう、あなたのお兄さんは、逮捕されてるとこね」
「逮捕!?」
「ええ、ちゃんと、逮捕状を突きつけていんじゃないかしら」
そう辿り着いた場所は、超神次元ゲイムギョウ界のリーンボックス武偵所本部で、いつも恋龍が生活を送っている場所で、今は茶熊学園女子寮で寝泊まりしているので、今は定期的に恋龍が帰って来て掃除を行っているので、部屋は綺麗なままであった。
そして、瑞樹は自己紹介を行い、ピニャも自己紹介をし、恋龍と同じ名字であることを聞いて、恋龍の姉かと質問し、姉と言われた瑞樹は嬉しそうに、母であると答えて、ピニャは驚き、独裁政権を振るっているゾルザルは、神楽堂家、長男である龍臣達によって逮捕されている所だと説明したのである。
それを聞いたピニャは驚くしかなかった、イタリカには何万と言う兵待ち構えている上に、王族であるゾルザルを法で裁けるはずがないと思っていたからだった。
その独裁政権を行っていたゾルザル達はと言うと、
「我が誰だとおもっている‼」
「はしゃぎすぎたな、ゾルザル」
「そろそろ」
「舞台から」
「そこ、姉ちゃんと一緒に」
「降りろ」
「‼」
勝利の女神はどうやら、結婚して、初めての大仕事である、戦国武将をモチーフにした甲冑を着込んだ姿、そう、龍翔達は、男の姿でしか、龍神化できない変わった能力を持っているので、顔も素顔もばれずに済むことが出来るのである。
そして何より、自衛隊もやってきたこともあって、ことがスムーズに運び、そして、悪行三昧を行ってきたゾルザルと、側近のウサギの獣人に殺し文句を言って啖呵を切り、ご対面を果たしたのである。
龍翔と龍雅が、日本刀に鍔に指を掛けて、鯉口を切って、龍臣が斧を構えて、龍牙が槍を構えて、ゾルザルに年貢の納め時だと逮捕状を突きつけていたのであった。