超次元kurosu   作:天龍神

392 / 557
特地とアスタリスクでの異変

真龍婭達と勇龍達が新たな力に覚醒したのも束の間、ガーゴイルの猛攻で、ビルが崩れて、一般市民である天霧綾斗達の頭上目掛けて壊れたビルの瓦礫が落ちて行ってしまったのである。

 

戦力をガーゴイルに残すため、鳴流神家からは龍美・龍姫・龍音が、獅子神家からは、龍月・星龍・天龍が、神楽堂家からは恋龍・輝龍・飛龍が、御子神家からは大龍・武龍・芽龍が救出に向かったのである。

 

「え‼」

 

「ったく、死にたいのか‼」

 

「すいませんでした‼」

 

「あれ、もしかし?」

 

「いいえ、自分は(どうしよう、一応仮面被ってるからばれてないけど、先輩にはばれそうだよ、あ、そうだ‼)次元武偵の者です、では、安全な場所へ」

 

「待ってくれ‼ オレ達も戦う‼」

 

「ですが‼」

 

「いいだろう、オレが許可する‼」

 

「アンジールさん‼ ジェネシスさん‼」

 

「ありがとうございます‼ 行くぞ‼」

 

問題なく無事に無傷で救出に成功し、天霧綾斗は、漆黒の仮面を被ったツインテールの漆黒の軍服に左腰に龍姫が貸した愛刀、次元断「蒼虎」を帯刀した姿で、自分より大きい天霧綾斗を軽々と抱きかかえて、安全な場所に運んだのだが、天霧綾斗に正体を感づかれたのだが、刀藤綺凛は機転を利かして、バルディッシュからの念話で次元武偵と名乗れと言い、無事に天霧綾斗に正体がばれずに済み、天霧綾斗達の戦力への介入をアンジール達が許可したことで、天霧綾斗達の正式の戦力介入を認めたのであった。

 

一方その頃、

 

「なるほど、ここでは、こんなことが起きてたのね」

 

「さらば‼ 何を‼」

 

「ピニャ、おまえには」

 

「何だ?」

 

「げほ‼ げほ‼」

 

「誰だ‼」

 

「あなたは?」

 

「ごめんなさいね、今は、あの子達に知らせることが先決よ、行きましょうか、ピニャ様」

 

特地では戦争が起きてしまっていたらしく、そこで天界の治安部隊は特地での調査並びに暗殺者の逮捕を目的とした調査を行っていたのであった。

 

瑞樹は前陛下が何者かに毒を飲まされ倒れたことを聞き幼馴染みであり、医者である、明を伴ってイタリカの城にステルス能力で姿を消して城に潜入したのだが、ピニャが兄の謁見を終えて、立ち去ろうとした瞬間、兵士が槍で進路を塞ぎ、ピニャを捕らえようとしたので、瑞樹が機転を利かして、煙玉を投げ込んで、部屋全体を煙まみれにしたのである。

 

煙玉を使った理由は、そう、王となった側近の獣人の女性が裏から操っていたことに気づき、臭いで追えないようにするためである。

 

そして、無事にピニャを救出に成功した瑞樹は、このことを現在、アスタリスクでガーゴイル討伐を行っている我が子に知らせるために帰還したのであった。

 

前王は明の治療を受けて助かったのであった。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。