とある異世界の古の伝承として記されている言い伝えが脳裏に走った美龍飛達と龍華達は、綾瀬とジュードのリリアルオーブから放たれた光が、手元で、矢となったので、美龍飛達は、敢て、日本刀を鞘に納めて、弓を実体化し、龍華達はバスターソード型神機を分離させて、左手に持った身の丈ほどの直刀型の剣をビームライフルに変形させて、光の矢を装填し、そして、愛する者に光の矢を放つと言う言葉を信じ、実姉である、真龍婭達と勇龍達に向かって、光の矢を放ったのである。
光の矢で射貫かれた、真龍婭達と勇龍達の体が光り出して、
「これが、新しい能力・・・」
「さて、こっちもやるぞ‼」
「スコール‼」
「ああ、これより、ガーゴイル討伐最終作戦を決行する‼」
また、新たな力が覚醒したのであった。
真龍婭達が、薄紫色の髪だったのが、白金髪に変化し、白銀の龍のフルフェイスの兜を被り、金色に塗り替えられた胴丸を装着し、両足には白銀の脛当てを装着し、太陽を模った模様が彫られたテルカ・リュミレース騎士団のマントのように真ん中で別れているマントを装着した姿に、勇龍が、漆黒の胴丸にあの服をモチーフにした上着を着て、白銀の脛当てが付いたブーツを履き、髪型はツインテールのままで、髪色が黒から元の金髪に変化して、もちろん、フルフェイスの龍の兜を装備していたのであった。
そして、凛々の明星一行の特攻を皮切りにほかの仲間達もガーゴイル討伐に走ったのである。
「何処に居るんだ~‼」
「綺凛‼」
「どうしよう‼」
「行こう、まだ生きてるはずだ‼」
「そうね」
鳳凰星武祭会場から救出されたのだが、刀藤綺凛を探しに来天霧綾斗達は結界を張られている場所に知らずに迷い込んでしまったのである。
刀藤綺凛は今いる場所からそんなにも遠くない場所に居るのだが、高層ビルが建ち並ぶこの島で居場所を掴めていなかったのである。
「ぐぉおお‼」
「しまった‼」
「わたし達だけじゃ‼」
「え?」
「危ない‼」
「先輩‼」
『バリアジャケット、装着します‼』
一方ガーゴイル討伐を行っていた龍美達だったが、やはり白銀の鎧殻の隙間を攻撃を仕掛けるが、ガーゴイルの猛烈な攻撃に手をこまねいてしまったことでガーゴイルが暴れて、あろうことか、廃墟のビルを破壊し、瓦礫が天霧綾斗達の真上に落ちてきたのであった。
もちろん、龍美達が数秒で駆けつけて、刀藤綺凛に渡したインテリジェントデバイス「バルディッシュ」が作動したのであった。