満月の子の末裔であるエステルから光を受け取った美龍飛達はライブメタルの新しいフォームを手に入れたのである。
まるで、白銀の鎧を身に纏った、言うなれば、地上に舞い降りた、龍神の戦乙女であろう姿になったのであるが、どう言うわけか、一人称が、「わたし」だったのが「ボク」と龍姫達と同じようになっていたのである。
雰囲気が、男勝りだったのが、物腰が柔らかくなったのである。
だが、戦意が衰えるところか、
「これなら‼」
「行くぜ‼」
「ん?」
「綾瀬‼ ジュードのリリアルオーブが‼」
また、新たな能力が龍神達を覚醒の兆しを見せたのであった。
今度は、綾瀬とジュードの使えなくなってしまったが、ソウルボードの代わりに使用している使えると言うことが判明したので、大切にルーンを嵌めて込んでいた、リリアルオーブから光が、覚醒したばかりの美龍飛達と、龍華達に向かって、飛んで行き、
「これ、矢?」
「なるほど、光と希望」
「これが、ボクの力の具現紋章‼」
「何やってるんだよ‼」
「あいつら、受け止めて」
「やるか、姉として」
光の矢になって、美龍飛達と龍華達の手元にやってきたのである。
そうある異世界の伝承に記されていた言葉が美龍飛達と龍華達の脳裏に記されたのである。
そして、綾瀬とジュードのリリアルオーブが放った矢を受け取った美龍飛達は弓を、龍華達は、バスターソード型神機を分離させて、左手の剣を銃に変形し、光の矢を装填し、実姉である、真龍婭達と勇龍達向けて、光の矢を放ったのである。
「受け取って‼」
「お姉ちゃん、受け取ってくれ」
「ああ、確かに受け取った‼」
「行くぜ‼」
「今度は、真龍婭達と勇龍達か‼」
「お母さんが話してくれた昔話って」
「本当だったようね」
美龍飛達と龍華達が放った光の矢は真っ直ぐ寸分狂わず飛んで行き、真龍婭達と勇龍達の心臓を貫き、そしてまた光の柱が立ち昇ったのである。
そこに刀藤綺凛を安全な場所に避難させて、次元武偵としてスカウトし、インテリジェントデバイス「イルミナル」だけのバリアジャケットを装着した、龍姫が、幼い頃、よく母、剣心が話してくれたおとぎ話と同じことが目の前に起きていたことに驚きを隠せないでいたのである。
その内容は、
「邪悪な者が現れた時、天使達は、愛する者に、希望と光の矢を放ち、射貫き、射貫かれた者が新たな力を得るって」
「リンデ‼ 知ってたか?」
「知らなかった、そして、わたしは悪くない・・・」
「別にリンデを責めてねぇから」
と言うので、本当におとぎ話が現実が目の前に起きたことにユーリが天使である槍使いで、真面目なのだが、少し、融通が利かないことがある、天使、リンデに質問したのだが、リンデは知らなかったと、ついでに、自分は悪くないと言い出したのでユーリが呆れたのであった。