龍神化をイルミナルだけ解除せずに、バルディッシュだけ解除した龍姫は、刀藤綺凛を次元武偵としてスカウトすることにして、フェイトから受け継いだインテリジェントデバイス「バルディッシュ」を今どきだけ刀藤綺凛に貸し、自分はこのままアスタリスクの街に戻ると言い残して、龍姫は刀藤綺凛を安全な場所に残して飛んで行ったのである。
「あの時だって‼」
そう刀藤綺凛は以前にも同じように自身で決断を下し、此処に居る、そして、龍姫から、お守りとして、そして、未熟な自信を第三の主と認めてくれ、そして、龍姫から借りたインテリジェントデバイス「バルディッシュ」と龍姫の愛刀の一振り所持者の精神力に比例して切れ味が上がる不思議な二尺四寸の日本刀の次元断「蒼虎」を握り絞めて、無我夢中で、龍姫の後を追ったのである。
「ふははは(*^^*)‼」
「いい加減にしろ‼ カタリア‼」
「アンタが裏でやばいことしてたこと、全世界に配信してもいいのかしら?」
「くそ~‼」
「そこまでだ‼」
「あらあら、クロノさん」
「まさか‼ 時空管理局はわたしを」
「生憎、時空管理局はもう存在しない、わたし達は、次元武偵だ‼」
とあるビルで、高笑いをしている銀髪赤眼の少女こと三人組のリーダ格、カタリアに、激怒している四十~五十代くらいの男が焦っていたのである。
カタリアはこの男がこの島である事件の証拠を捏造し、そして、刀藤綺凛を道具として、今の地位を手に入れた、刀藤綺凛の伯父である刀藤鋼一郎であった。
そして、ついにクロノが到着し、騒動の一件が露見したのである。
「何が‼ 次元武偵だ‼」
「逃げるな‼」
「それより、クロノさん、お母さんはどこですか?」
「・・・・」
刀藤鋼一郎はくだらないと一目散に逃げてしまったのである。
クロノは後を追おうとしたのだが、カタリアに阻まれてしまったのである。
「アンタ達‼ そこで何してるのよ‼」
「ここにお母さんが居るんでしょ?」
「いるわけないでしょうが‼」
アスタリスクの鳳凰星武祭会場の前にやってきた銀髪赤眼の三人組の内の二人の、ガーナと背が高いシューミがスコップ持参でやってきたところに、スバルとティアナが到着して激突したのである。
「ったく‼ どうなってんだよ‼」
「街中に魔物の群れが居るってことは‼」
「ああ、カタリア達と今回の騒動の犯人がいる‼」
「はぁっぁ‼」
「お前ら‼」
「助太刀に来たぜ‼」
「キルア‼ 頑張ろう‼」
「ボクを楽しませてくれるかなぁ?」
龍姫達が救出活動している間街中で出現した魔物の群れを討伐していた茶熊学園一行とアドリビトム組に頼もしい助っ人が駆けつけてくれたのであった。