アスタリスクに突如、ガチェットの襲撃が勃発して、鳳凰星武祭の試合会場周辺が被害に遭っていたのである。
いきなりの騒動に、観客等、試合に出場する選手達を避難し、逃げ遅れた人々は結界を張って、爆発と崩壊から守りながら救出活動を行っていたのである。
「そう言えば、綺凛は?」
「しまった‼」
「まだ中に‼」
試合会場から救出された天霧綾斗一行は無事に、龍美達に救出されて、超神次元ゲイムギョウ界の各教会兼武偵所に設けられている避難所に案内されていたのである。
金髪の生徒が刀藤綺凛がいないことに気づき、天霧綾斗が救出に向かおうとしたのである。
「コラ、君‼」
「行かせてください‼」
「お先‼」
「君‼ 待つんだ‼」
「ボク達が行ってくるよ‼」
「すいません、所長‼」
天霧綾斗達が武偵所員に制止されて、救出に向かわせてくれともめ出している隙に、小柄な少女が間を縫って、救出に向かってしまったのである。
どう言うことかフラクシナスへ通じる転送装置のことを覚えていたらしく、アスタリスクに転送してしまったのである。
天霧綾斗達もこの隙に転送装置向かって走って行ってしまったのである。
この騒動に気が付いた龍美達武偵所長一同が連れ戻してくると所員に持ち場を任せて、再びアスタリスクに向かったのである。
「此処なら、大丈夫みたいだね」
「あの~」
「ああ、ごめんね、これ今だけ、あなたに、貸してあげる」
「これは?」
【サードマスター認証、刀藤綺凛】
「ふへ(?_?)」
「そう言えば、あなたも日本刀を使うのんだね」
「あれ、ない、刀が‼」
「さっき脱出する時に、落としちゃったみたいだし、これ貸してあげるね」
「え」
「決めるのは、綺凛だよ」
「わたしはこのまま行くけど」
鳳凰星武祭試合会場から刀藤綺凛を無事に救出し、アスタリスクの安全な場所に出た龍姫は龍次化を解かずに、刀藤綺凛を次元武偵としてスカウトすることにして、そして、フェイトから受け継いだインテリジェントデバイス「バルディッシュ」を分離させて、自身のインテリジェントデバイス「イルミナル」のバリアジャケットを装着し、刀藤綺凛を三人目の「バルディッシュ」のマスターとして認証し、いつでも刀藤綺凛がバリアジャケットを装着して戦闘を行えるように完了したのである。
そして、龍姫は、刀藤綺凛が脱出した際に愛刀を失くしていたことに気づいたらしく、自身の愛刀の一振り「蒼虎」を貸し与えて、自分はこのまま行くが、着いてくるかどうかを、刀藤綺凛自身に選択を迫ったのであった。