シャルロットは、星龍からもらったインテリジェントデバイスが起動し、マスターとして覚醒したのである。
その姿はまるで金色の龍のような出で立ちで、髪がカスミと同じ長さまで伸びて、レクサント時代に装備していた鎧より軽装だが、レクサント製の鎧より頑丈な軽鎧「バトルガード」を装着して、インテリジェントデバイスが勝手にツインテールに結い、言いなれば、光焔の御子改め、光焔の龍神と化したのであるが、不老長寿の能力は付与していないのである。
「さっさと、片付ける‼」
「すごい‼」
「ぼっさとしない(ああ、可愛いわね(^_-)-☆)」
「ティアちゃん、後で、勇龍達に頼んで例の部屋に案内してもらってあげるから」
「ちょっと‼ こんな時に、なにいっているのよ‼」
バリアジャケットを装着したシャルロットは、日本刀を構えて、敵陣に特攻していったのである。
それを見ていた、ラフィセットが驚き、ティアが注意していたが、星龍に、本心を見抜かれて、勇龍達に例の部屋に案内してもらってと言うと、ティアは顔を赤くして可愛い物に目がないことを否定し始めたのである。
「あいつを殴れないのは仕方ないから、おまえら殴らせろ‼」
「シャルちゃん‼ 刀持ってるのに、殴っちゃダメだよ」
「あ、剣術だからって、蹴り飛ばしていいんだろ‼ クレスみてぇに、飛燕連脚‼」
「‼‼‼‼」
「シャル、行ける‼ イケる‼ ネルガルいたら、わたし達が」
「ぼっこに」
「してやろう」
「ネルガルの野郎は、喧嘩売っちゃいけねぇ野郎に売っちまったらしいな」
シャルロットは、自信に暴行を加えたネルガルが一生この世に転生できないことを龍姫達にでも聞いていたのであろう、魔物の群れに特攻しながら殴らせろと言うので、こんな戦場真っ只中にも関わらず、マイペースで月ウサギのドロ跨って、どう見ても杵にしか見えない、槍を振ると言うよりか、問答無用に可変式ビームを放っているツキミはシャルロットを注意して、シャルロットは、龍美達にでも習っていたのであろう、剣を使わない武術を教わる中で、クレスとスタンが剣士でありながら剣を使わない攻撃技である二段蹴り「飛燕連脚」を魔物にお見舞いしていたのである。
もしネルガルがこの場にいたら、ファラ・コハク・綾瀬・ミュゼ・エステル・リタ・ジュディス達に完膚無きまでに、死んだ方がましと言う生き地獄を味合わさせることになると、レイヴンとアルヴィンは、喧嘩を売ってはいけない集団に売ってしまった征討軍に手を合わせていたのであった。