聖地ディルムンの大神殿にて、三つのパーティーメンバーで戦いを繰り広げている龍姫達は、このような状況でも、余裕がうかがえているのだが、
「ファフナー‼」
「‼」
「カレンさん‼」
「クッ‼」
「ゼノ‼」
「遅い‼遅い‼」
「古に伝わりし、浄化の炎‼ 落ちよ‼ エンシェントノヴァ‼」
「ぎにゃ~(゚Д゚)ノ‼」
カレンとメグは、場数が違うようで、思うように戦闘を運べないらしく、そこをゼノに漬けこまれていたことに気づいた、天龍が魔術を放って、二人を助けたのであった。
「おまえ、剣と、魔法か」
「へぇ~、魔法に弱いんだ!(^^)!」
「てめぇから‼」
「遅いよ‼」
「グッ‼」
「なぁ、キース」
「完全に干されてるな」
翼を持った狼に変身したゼノは、天龍の剣と魔法を合わせた戦闘術が厄介だと判断して、天龍を攻撃したが、もう既にゼノに連撃を叩き込んでいたのである。
天龍の連撃を受けたゼノは後退りし、ディーンとキースは置いてけぼりを実感していたのであった。
「ぐぉおお‼」
「虎牙破斬‼」
「今です‼ ファルファラさん‼」
「任せなさい‼」
「ぐお~ん‼」
「第二戦目行くぞ‼」
大いなる獣と呼ばれていた赤い竜とトリケラトプスの角を持った上半身同士が合体している魔物と戦いを繰り広げていた龍姫達は、第一形態が、斬撃を頭部に叩き込むとしばらく動かなくなると言う弱点を見つけて、剣士達の猛攻を受けて、龍姫の読み通り、しばらく動かなくなった所に、腹部の棘を、ガンナーのファルファラが攻撃し、破壊し、第二形態に移行したのである。
「ぐぉおおお‼」
「これが、こいつの本体‼」
「角は、これで」
「龍姫はいくつ武器持ってんだ?」
「あれ、一つで様々な武器に変形できるらしいわ」
「あれも、元はフェイトさんの武器なんですよ、天龍から聞きました」
「後で、見せてもらうとするか‼」
「ぐぉお‼」
第二形態に移行した魔物の名前は「闘争の神獣 プロエリウム」と言うらしく、今度は全体が現したので、龍姫は、角が斧と格闘で破壊可能であると見抜き、得物を、日本刀を鞘に納めて、フェイトから受け継いだインテリジェントデバイス「バルディッシュ」こと「雷鳴」と改名したものを起動させて、ハルバード状の武器を取り出したのである。
こういった物に目が無いようで、ガイは興味津々な眼差しで、戦いの姿勢を見せ、ティナが従姉妹の天龍から龍姫が持っている武器はフェイトから受け継いだ物だと説明し、夫婦剣を構えたのであった。
大いなる獣との第二戦が始まったのであった。