そして、より取り見取りの面々が大集結し、エステルの啖呵を皮切りに、ユーリ達も啖呵を切ったのであった。
「どうしてです‼ 姉上‼」
「退屈なのよ」
「たったそれだけの理由で、どんだけの人が犠牲になったと思っている‼」
「わからないわね、わたしの今の立場になると」
「そうやって、人の運命を弄んで楽しいのかしら?」
「征討軍は何をやっているんだ‼」
「今頃、馬鹿やってるよ、戦場を荒探して、治安部隊に逮捕されてるよ」
「出でよ、大いなる獣よ‼」
「何‼」
「
「おい‼ オレを入れてくれ‼」
「悪いですが、ここで見ていて下さい、ディーン」
カレンが戦争を引き越した理由を、姉、ミューレアに問い出し、ミューレアの口から言葉は、「退屈」と言うくだらない理由だったのである。
早い話が、ミューレアのわがままと、ゼノの欲望が重なり合ったことによる、帝国に濡れ衣を着せ、自身が率いている征討軍を使っての誘拐及び暴行殺人をやらせて、帝国と連邦を戦争させて、自分達からうがいの目を外すつもりだったが、天界の武偵にもう証拠を握られていることに気づかなかったこと、そして、レクサント国王が、テロ組織との癒着並びに賄賂を渡していた容疑で逮捕されたこと、そして、何より、ミューレアとゼノの誤算が、緑龍鬼神であり、超神次元ゲイムギョウ界のリーンボックス武偵所長であり、神楽堂家、長女である恋龍が標的にしていたシャルロットが育った孤児院に遊びに来ていたことを知らなかったこと、そして、ネルガルの現行犯逮捕と言う、大誤算を今になって知ったミューレアとゼノは、奥の手として、ディーンの実父、ガヴェインが隠し持っていたルーンが祭壇に捧げられた瞬間、赤い竜とトリケラトプスのような二本の角を持った、上半身を合体させた魔物が出現してまったことで、周りにほかの魔物が出現してしまったので、龍姫達は被害を最小限に抑えるために、結界を張って、パーティーを二つに分けたのである。
「ぐぉおおん‼」
「ったく、これが大いなる獣、ただのまものじゃねえかよ‼」
「多分、三連戦ですね」
「ガイ‼」
「おう‼」
「みんな、準備は大丈夫そうね‼」
「はい‼」
「おう‼」
大いなる獣と呼ばれていた魔物と対峙することになってしまった、龍姫、ユーリ、ルーク、スコール、ガイ、ファルファラ、ティナ、ブラッドは全員が戦える意思表明を示したことで、討伐を開始したのであった。