龍姫達は現在所属している都立来禅高校に向かっていた所であった。
いつも通りに幼馴染みの士道達と合流しながら登校しているのである。
「アドリビトムの人達、龍姫ちゃんが女の子だって言ったらどうなるかな?」
「何人かは僻むか、腰抜かすか、落ち込むかのどれかだろう?」
「アドリビトムのメンバーが揃ってないからね、今日もお姉ちゃん達、捜索に向かっているよ」
「天界でもジャッジが復活した原因は、怨念が具現化したことらしいよ、アドリビトムのメンバーは戦争とかの犠牲者って言ってたし」
「その時に亡くなった人の思念で復活したんだし、マジック・ザ・ハードも復活してるよね」
龍姫はホームルームが始まるまでの時間で士道達とこの前のジャッジ・ザ・ハードの事を話していたのである。
復活した要因はどうやら戦場で志半ばでこの世を去った怨念が具現化したものだとセルシウスは述べていたのであった。
もちろんオーディンもその事実に驚きを隠せないでいたのである。
この事を踏まえて龍姫はある過程を立てていたようで、いつどこでマジック・ザ・ハードも復活しているのであれば、戦闘は回避できないのは目に見えていたのであった。
そしてホームルームが始まったのであった。
一方その頃、
「星也、学校に興味ない?」
「どうして?」
「あ、クリス達は地球で言う、中学三年か、高校一年生ですね」
「うん、実は龍美さんから妹達が通っている学校に通ってみないかって、戸籍まで用意してくれたんだけど」
「決めるのは星也さん自身です」
フラクシナスでも龍姫達が学生で次元武偵で武術で魔物などと戦えることに興味を持ったカノンノ四天王は星也に一緒に学校に通わないかと訊ねていたのであった。
二つに別れた尻尾で浮いている男言葉で話す猫の耳が生えている小さな体でアドリビトムのメンバーのお世話をしている、ユキノは両親を失くしたクリスをここまで育て上げたよき理解者の一人で、龍姫から教わった料理のレシピも含めた料理はアンジールの下を唸らせるほどの腕を持っているのである。
閑話休題
ユキノは決めるのは星也自身だと諭したのであった。
そして星也はしばらく考えて、出た答えは、
「うん、ボクも一緒に学校に通うよ、いいですよね、アンジェさん」
「いいわよ、但し、ちゃんと、勉学に励むこと」
「少しなら、俺も勉強は教えてやれる」
「ありがとうございました‼」
「取り敢えず、学校に通うってことは、学校の制服がいるんだよね?」
断る理由ないのは明らかなのだ、もちろん星也は笑顔でカノンノ四天王に一緒に学校に行くことを承諾したのであった。