白銀のドラゴン、ヴィエムを駆り、ネプチューンPLCと言う会社のビジネスマン、ウォルターと話していたクライヴを迎えにやってきた龍琥達は、なんとか合流を果たしたのである。
合流した場所と言うのが、
「ここ、研究所ね」
「この魔物、改造されてる」
「やっぱり、ここで時空管理局が裏で実験を行ってみたいね」
「時空管理局?」
「クライヴさん、ユーリさんから聞いてないんですか?」
「済まない」
「時空管理局ですか、後でご説明してもらってもいいですか? あっと、申し遅れました、わたくし、ネプチューンPLCのウォルターと申します」
「名刺、あ、わたし、都立来禅中学二年生の御子神龍琥です」
「これはどうも、では急ぎましょう‼」
研究所内だったので、ついでに中を調査することになったのだが、そこで目にしてのは、サイボーグと化した魔物が檻に入れられており、あづみとあかねは見ただけで時空管理局が裏で行っていた違法な実験だと見抜いたのである。
クライヴは龍美達に時空管理局について聞いていなかったようで、首を傾げていたので、龍琥に注意されると言う有様で、ウォルターはマイペースで自分の名刺を取り出したので、龍琥も名刺を取り出してウォルターと名刺交換をしたのである。
こんなところに長居は無用と急ぐことにしたのだが、
「おまえ達、ここで何をしている‼」
「通してと言っても、退いてはくれなさそうね」
「うん‼」
「あの~君達はなんでこんな状況で、笑っていられるんだ(´・ω・`)」
「簡単だよ、前門の虎後門の狼、だったら、行ける所は一つだけ‼」
「バイバイ(@^^)/~~~」
「追え‼」
一足遅かったようで、征討軍らしき漆黒の鎧に両手に盾と言う変わった武装の男が部隊を率いて龍琥達を取り囲んだのである。
だが、龍琥達はこの状況になることは予測していたこともあって、クライヴが表情を引きつるくらい、微笑んでいたのである。
そして、次の瞬間、足元に転送魔術の魔法陣が展開されて、龍琥達は大神殿に標準を合わして、転送していったのである。
漆黒の鎧の男、ヘクトルは部隊を率いて追いかけることになったのであった。
「ここが難攻不落と言われた場所か、とにかく、ソフィさんと合流しませんと」
「待て、おまえ達は、そこで何をしている‼」
「あれは、ザックさんのお友達の」
「ヘル・ブレイカー‼」
「あらま、派手に暴れてますね」
ソフィが難攻不落と言われた地域で戦っていると聞いた真龍婭と勇龍は、街中を一般市民を装って歩いていたのだが、赤髪で、漆黒の翼の鎧を身に纏った真紅の双剣を振り回しているザックの幼馴染みのリアムを見つけたので、征討軍に気付かれずに後を追うことにしたのであった。