明日に聖地ディルムンでの戦いを控えている龍瑠達が超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌ教会の別館でお風呂に入っている頃、征討軍の誘拐事件に遭遇し、ジンザンという侍に殺されそうになったクライヴは、勇龍がシンザンの日本刀を、受けながし、そのまま、日本刀を折って、フラクシナスの転送ルームにやってきたのである。
「ここは?」
「此処は、異世界への転送するための場所です、それじゃあ、行きましょうか‼」
「ちょっと‼」
フラクシナスの転送ルームに初めて踏み入ったクライヴは、兄と慕うユーリから話は聞いていたので大方は予想していたのだが、実物を前に驚くしかなかったのである。
勇龍は、明日、作戦実行とインテリジェントデバイスに連絡が入ったので、クライヴを送り届けた後、超神次元ゲイムギョウ界のラステイション教会の自室に戻ることにしたのである。
そして、転送装置「テレプール」にクライヴ共に飛び込んだのである。
「くくく、クライヴ様Σ(゚Д゚)‼ どうして空からΣ(゚Д゚)‼」
「え~と、それは話すと長くなるんだが」
「ぐぉおおお」
「白いドラゴン、よしよし」
「その子が初めて会う人に懐くなって、それより」
征討軍の誘拐事件の被害が拡大してます」
「氷の国の威信にかけて‼」
「では、明日」
無事にソフィの下に到着したのだが、当の本人がいきなりの空からクライヴと勇龍がテレプールを通ってきたとはいえ、いきなり人が空から現れたら驚くのは当たり前である。
クライヴはソフィにどう説明しようか困っていた所に白銀の翼竜が寄ってきたので、勇龍があやしていたのである。
認めた相手にしか懐かない翼竜が初対面の勇龍に懐いていることに驚いていたが、ソフィはドレス姿のまま、国の威信にかけて戦うと宣言し、勇龍は、帰還したのである。
「ちょっと、いいかしら?」
「はい?」
「あなたのことでちょっと、わかったことがあったの」
「何?」
天界の病院で検査入院することになったシャルロットの病室を訪れた明はシャルロットの血液検査をしてわかったことがあるとシャルロットに真剣な顔で話を持ちかけたのである。
「実は、あなたは、ヴィヴィオのお姉ちゃんなの」
「あの~ヴィヴィオって誰?」
「龍月から聞いてないのね、わたしの義理の孫なの、さっき血液検査で採取したあなたの血液で、DNA検査を行った結果、実の姉妹であることが証明されたのよ」
「つまり、あたしは、龍月の」
「姪っ子ね、嬉しいわ‼」
「親は何歳?」
「今年で22よ」
「えええΣ(゚Д゚)、アタシは22歳の子供ってことΣ(゚Д゚)」
「だから、少し、我慢してね」
そう、以前逮捕したジェイル達の取り調べを行っていた際に、ジェイルが、聖王のクローンはまだいると証言したので、まさかと思い、シャルロットの血液検査で血液を採取して、ヴィヴィオのDNAと照らし合わせて、見事に一致したので、シャルロットに打ち明けたのであった。
シャルロットは持ち前の性格で受け入れたのだが、義理の両親が、歳が近いので、驚いていたのであった。