レクサントでの征討軍、ネルガルの暴行事件の知らせは、アドリビトム組にも入っていたのである。
「女の顔を踏みつけるてのは、許せねぇな」
「ああ、俺も同感だぜ」
「同じく」
アドリビトム組の女好きがこぞって、征討軍に怒りを覚えていたのである。
特に、ゼロスが征討軍の討伐を決意するぐらいに怒りを露わにしていたのであった。
一方その頃、
「はぁ、一晩、入院とはいえ、暇、マリか、メアか来ないかな~」
「シャル、お見舞いに来たわよ‼」
「リス‼ 言っておくけど、一晩の入院なんだけど」
「それでも、入院なんですから、シャルさんは一晩安静ですよ‼」
「わかった、早速、なんか頂戴‼」
「アンタね、そう言うことは、正直なのね」
天界の病院で一晩検査入院することになったシャルロットは、病室のベッドで暇を持て余していたのであった。
そこに、アイリス達がお見舞いにやってきたので、暇つぶしをすることを決めたのである。
「入院だって、聞いて、みんな心配してましたよ」
「心配?」
「はい、特に、ツキミさん達は」
「ああ、一晩で退院できるからって言って置いて」
「わかりました」
アイリスが持ってきたリンゴの皮を剥きながらツキミ達がシャルロットのことを心配していたと告げたので、シャルロットは、大丈夫だと明日にでも言うと言って、アイリスにそう答えたのであった。
一方その頃、
「此処か」
「何にもないけど?」
「これを使うんだよ」
「なんだそれは?」
「こうやって」
「うわぁ‼」
アスベル達は龍美達に借りを返すためにとある場所に到着したのだが、そこは騎士学校で訪れる場所で人気がない開けた所だったのである。
リチャードが龍美にもらっていた、テレパイプを見せて、使用して、転送ゲートが開いたので、ゲートをくぐることにしたのであった。
「此処が、龍美が言っていた」
「フラクシナスだ、わたしは村雨」
「よろしく、オレはアスベルです」
無事にフラクシナスに到着して、村雨に出迎えられて、自己紹介を行い、村雨の案内で艦内を歩いくことになったのである。
「あ、リチャード‼」
「この前の一件は助かったよ」
「そう、けど、大変な時に来ちゃったね」
「一体、どうした?」
「各地で、征討軍の拉致事件が勃発して、連邦軍と帝国軍の戦争が始まったんだよ‼」
「場所は‼」
「聖地ディルムン、そこの大神殿に拉致された人たちが監禁されているわ」
「ありがとう」
「え~と、オレ、アスベルと言います」
「あ、ごめんなさいね、わたしは、鳴流神剣心、この子の母親よ」
村雨がアスベル達を案内した場所は会議室で、そこでは龍美達が集まって、征討軍の一斉検挙の作戦会議を行っていたのである。
アスベル達はそのことを聞いて、居ても立っても居られない状態になったのである。
もう連邦と帝国の戦争が始まっており、戦場がどこだかつかめなかったのだが、流石、天界の最高神、天照大御神がなせる技だろう、戦場になっている場所が、聖地ディルムンで、そこにある大神殿に、誘拐された人々が居ると情報を持ってきたのである。
いきなりの登場に、アスベルは自己紹介をして、剣心の自己紹介を聞いて、驚いていたのは言うまでもなかったのであった。