シャルロットの孤児院の子供達を拉致しようとした「狂焔の御子」と自ら名乗り、ユーリが必要なほどで、アジルスがいたなら、中二病末期だと言われてもおかしくない騎士、ネルガルはシャルロットに暴行を働き、恋龍に、右肩を苦無で負傷し、そのまま、送り襟締めで、落とされて、バインドで拘束されて、部下ともども、逮捕されて、孤児院の院長から、各地で征討軍が人さらいを働いていると言うことを聞かされて、自分が本部長を務めている超神次元ゲイムギョウ界リーンボックス武偵所に、保護するように話を付けて、避難させたのであった。
ネルガルに暴行を受けたシャルロットは恋龍達に治癒術で応急手当てを受けて、念の為に天界の病院で精密検査を受けてることで、搬送されて行ったのである。
「よかった、けど、今日は、入院してもらうわね」
「え、ちょっと、わたくしにはチビ達を助けにいかにと言う使命が」
「猫被ってもダメ、恋龍が孤児院襲った騎士達を逮捕して、孤児院のみんなを避難させたわ、それより、シャルロット、あなたの方が問題よ」
「さっき、異常ないって‼」
天界の病院でレントゲンなどを撮影して、骨折などの有無を確認した、明は、シャルロットに外傷はないと宣告したのだが、後遺症が出ては元も子もないので、シャルロットを検査入院させることにしたのである。
シャルロットが孤児院の子供達を助けに行くと聞かなかったのだが、明から、気を失っている間に、恋龍が自分に暴行を加えた騎士達全員を締め上げて、逮捕したのと、孤児院の子供達を避難させたことを聞かされて、シャルロットはほっとしたのである。
だが、明はシャルロットの、「光焔の御子」としての能力と、瞳の色を見て、何かに気づいたのであった。
「シャルロット、これは、あなたにとって、とても、重大なことよ、ちゃんと最後まで聞いてね」
「はい」
「あなた、このままだと、近い将来に、命を落とすわ‼」
「はぁ? 冗談言ってる場合‼ 先生‼」
「冗談じゃないわよ、あなたの魔力に、体がもう悲鳴を上げてる」
「う、わかった」
「素直でよろしい、部屋に案内してあげて‼」
「はい、では、此方にどうぞ‼」
明がいつもと違う真剣な表情で、シャルロットに、リンカーコアが放つ魔力がリミッターを用いても、肉体が悲鳴を上げており、このまま能力を使い続けたら、近いうちに命を落とすと宣告して、シャルロットは冗談だと言いのけたのだが、明が冗談ではないと言い、シャルロットは一晩の検査入院を受け入れたのであった。