イタリカの窮地を救って何事もなかったかのように帰還してきた恋龍&ロウリィはそのまま自衛隊の基地のお手伝いをすることになったのである。
「本当なら、明日もお願いしたところだけど、思いのほか、早く、終わりそうだよ‼」
「そうですか、では、また何かありましたら」
「また、お願いするわ‼」
「はい‼」
どうやら、予定していた依頼内容がこの日のうちに終わったので、恋龍達は時間がかかりそうな大龍が依頼で赴いている、王立士官学院に向かうものと、そのまま学園に帰るものとなどと二手に別れることにしたのである。
「そうだ、シャルロット、孤児院に行ってみないか?」
「なんで?」
「早く仕事が片付いたことだし、行ってみるか」
「そうしよう」
恋龍がいきなりシャルロットが育った孤児院に行ってみたいと言い出したので、シャルロットが後ろめたさを出しながら、なんでと返したのである。
恋龍は仕事が早く片付けてしまったことで明日まで時間が出来てしまったので、シャルロットが育った孤児院に行ってみたいと前から思っていたので、シャルロットは仕方なく、顔を出すために孤児院に行くことになったのである。
一方その頃、
「うへへへへ(^^♪」
「ウフフ(^_-)-☆」
「ファルファラさん‼ お姉ちゃんが壊れたΣ(゚Д゚)‼ 何とかして~Σ(゚Д゚)」
「落ち着きなさい、二人とも‼ もう手遅れよ」
王立士官学園付近に転送完了した御子神家とファルファラと、アドリビトム組から選出された、ロイド、リオンは周りを見ていたのである。
特に、ロイドは初めて見る街の風景に目を輝かせており、まるでおもちゃを手に入れた子供の用にはしゃいでいたので、リオンは呆れてしまい、大龍と武龍の姉妹に至っては、街の住人からいつの間に仕入れたのかわからないが、王立士官学園には、高根の花と呼べるお嬢様が通っていることを知って、スケベ丸出しで涎を垂らしながら笑っていたので、お揃いの二本差しの日本刀を差している礼龍と志澄琥が、ファルファラに助けを求めていたのだが、ファルファラは以前、大龍との初対面の際に、大龍に魔力を注入されて、胸が大きくなったことを思いだして、とっくに手遅れと別に意味で呆れて返したのであった。
龍琥と姫奈太の二人は至って、姉二人の暴走は受け入れているようで、あづみ達も毎日のように、瑞樹に、武龍にとスキンシップをされているのが日課になってしまったので、今では、どうってことないと言うくらいにまでになっていたのであった。
こうして御子神家一行は目的地の王立士官学園へと歩みを進めるのであった。