イタリカ奪還戦に赴ている恋龍とロウリィが戻って来るまでの間、特地基地で活動を行っていたジュード達は、一息ついていたのであった。
「済まないねぇ」
「いえいえ、別に気にしないでください」
「そうです‼」
「それにしても、君、ちっこいのに、医師免許持ってるとは、いくつだ?」
「十六です」
「え・・・・」
「どうして、黙っている?」
基地の一角で恋龍が前もって作り置きしてくれていたクッキーを食べながら緑茶などを飲んでのだが、そこに、若い男性自衛官とベテラン自衛官と、伊丹がやってきたので、一緒にお茶にしていたのである。
そこでジュードのことが話題になり、その中で、ジュードの実年齢のことが上がったので、ジュードは正直に、龍姫達と同じ十六であると答えたのだが、聞いた自衛隊員一同が固まってしまったので、綾瀬が天然ボケを炸裂させながら、恋龍が作ってくれたお菓子をバクバク食べて、烏龍茶が入っている2ℓのペットボトルを堂々と、ラッパ飲みで何食わぬ顔で、飲んで、何故、自衛隊員が固まっているのかと、気づいたのであった。
「まさか‼ キミの国では、飛び級が許されているのΣ(゚Д゚)‼」
「はい、ある程度成績があれば」
「と言うことは、今は研修医と言うことでいいのか?」
「え~と、今は医学者で、茶熊学園で医学の勉強をしています」
「なるほど、つまり、もう研修医の期間が終わって、今は学生をしながらの医学者と言うのでいいんだな」
ジュードの生まれ故郷である世界リーゼ・マクシアでは、優秀者は飛び級が求められていることに伊丹が驚き、ジュードは照れながら答えたのである。
一方その頃、
「おまえが・・・」
「一番上の人でいいの?」
「嘘だろ‼ あんだけいた兵が、たった二人に(=゚ω゚)ノ‼」
イタリカで反乱軍と戦っていた恋龍とロウリィは問題なく反乱軍が陣取っている場所に到着していたのである。
そこに椅子に座った男が剣を構えたのだが、恋龍とロウリィは放つ独特な雰囲気に飲まれていたのか、物凄い冷や汗を掻き始めて、腰が引けており、部下を呼ぼうとしたのだが、ここに来る際に恋龍とロウリィが片付けてしまったので、呼んでも、アジルスの言葉を借りるなら、返事がない、ただの屍の様だ、が当てはまるくらいに気絶させてきたので、目を覚まして此処に来てももう手遅れなのである。
「お願い‼ 殺さないでΣ(゚Д゚)‼」
「どうしようか・・・?」
「一思いに、槍ですか?」
恋龍&ロウリィ「NO‼ NO‼」
「斧ですか?」
恋龍&ロウリィ「NO‼ NO‼」
「もしかして、両方ですかΣ(゚Д゚)‼」
恋龍&ロウリィ「YES‼」
「ぎゃぁぁぁΣ(゚Д゚)」
反乱軍の敵将は命乞いをし始めて、一思いに槍かと質問し、恋龍&ロウリィは違うと答えて、次の質問でも違うと答えて、両方かと聞かれて、その通りだと言い、二人同時に自身の得物でぶっ飛ばして気絶させたのであった。