恋龍はイタリカと言う如何にも、地球のヨーロッパのイタリアと言い間違えそうな国が何者かと戦闘を繰り広げていると救援要請が入ったので、ロウリィと一緒に紋章機に乗り込み、大急ぎで向かっていたのであった。
「さて、行きましょう‼」
「あなたの戦い方を見せてもらうわよ‼」
恋龍は、紋章機から降りて現場であるイタリカの王城付近に到着したのだが、目に入ってきた光景は、とても見れた物ではなく、地獄絵図と化していたのである。
近くに倒れていた者に声を掛けたが時すでに遅しで、返事がないまるで屍のようなと、飛行島で知り合った、機械龍の方がマスターであると言うアンドロイドお少女、アジルスが言うことが目の前で起きてしまったのである。
もう、やるべきことはわかった恋龍は、アイテムパックから、愛車の戦闘バイクを取り出し、戦場の真っ只中を走り抜けることにしたので、ロウリィも恋龍の背後に乗り込み、敵将が居るであろう本丸に向かったのである。
「何だ?‼」
「退け‼」
「なんだよ‼今度がへんな馬に乗った奴が」
「おまけに亜神まで‼」
「恋龍、殺しちゃダメなの?‼」
「お願いしますから、敵とはいえ殺さないでください‼」
恋龍の戦闘バイクが騒音を出しながら戦場を駆け抜けて行っており、それに気付いた反乱軍であろう一団は逃げ惑うので、戦いで快楽を得るロウリィは恋龍に怒っていたのである。
「此処が、本丸か?」
「やっとね」
「ほう、ふたりだけとは」
「一気に片付けた方がいいみたいですね‼ セットアップ‼」
「へぇ~それがあなたの龍神の姿なのね」
「結界展開完了、無殺傷地帯です‼」
「思う存分やらしてもらおうかしら(^_-)-☆」
「やっちまえ‼ 野郎ども‼」
なんとか敵将が陣取っている城の本丸前に辿り着いたのも束の間、そこには反乱軍の敵兵が両刃片手剣に、槍に、斧など各種武器を持って、殺す気満々と言う雰囲気だったので、恋龍は、いつも時空管理局が使っている無殺傷にする結界を城全体に張って、緑龍鬼神と化して、ロウリィも戦闘モードに入り、片っ端から斬り抜けて行くことになったのであった。
「ピニャ様‼」
「どうした‼」
「はい、亜神らしき人物二人が、城内で反乱軍と戦っているようで、この結界はその亜神が張った者とのことです‼」
「わかった、下がっていい」
「はは‼」
「緑の一団は門の所か」
恋龍とロウリィが戦っているイタリカの王女、ピニャと呼ばれた赤髪の女性に、部下であろう兵士が恋龍が結界を張ったことを告げて、部屋を後にしていったのであった。