特地と呼ばれる異世界の自衛隊の基地に手伝いにやってきた恋龍一行は思わぬ出会いをしてしまったのである。
それは、黒髪の亜神、にして、大龍が振るう斧と同じくらいのハルバードを軽々と降ります見た目のロウリィ・マーキュリーに遭遇して、恋龍と綾瀬達が正体を隠す必要がなくなってしまったので、恋龍は、龍神であると、綾瀬姉妹は、精霊で、綾瀬が精霊の王であると言うことを証明するため、
「出て来い‼」
「なんです?」
「我が主、どうした?」
「綾瀬~」
「どうしたの~」
「何だ‼ この幽霊は‼」
「なるほどね、地水火風の四大精霊ね、間違いないわね」
「今日は、ここで手伝いをすることになったんですが?」
綾瀬が徐に命令を下すと、四体の精霊が周りを囲むように現れたのである。
自衛官、ロウリィが信頼をおいている、伊丹は、驚いてしまったのであった。
ロウリィは間違いなく、綾瀬が精霊の王であると証明したのである。
恋龍は基地での手伝いを天界から依頼されて来た者だと答えたのである。
「マスター‼」
「どうした‼」
「イタリカで、戦闘が、直ちに‼」
「どうした?」
「それが、イタリカで、どうやら救援要請が」
「わかった、行って‼ 恋龍‼」
「ああ、クロスキャリバー‼」
「うふ、いい乗り物ね、乗せてもらうわよ‼」
「ちょっと‼ 待ってくれ‼」
「こっちの大将は、わたしが請け負う‼」
恋龍が早速指揮を取り、指示を出しながら特地基地の自衛隊の手伝いを行っていたのである。
医者であるジュードは医療現場へ向かい、そこで自分より背の高い女性に遭遇し、軽くへこんでしまったのだが、気を取り直して、医務の仕事を手伝い、ほかの者達は、自分の得意分野で作業を行っていたのである。
そこに、恋龍のインテリジェントデバイス「奉先」に特地の国「イタリカ」と言う如何にも地球のヨーロッパのイタリアと読み違える国が、戦闘を強いられているようで、至急、向かってほしいと、連絡を受けた恋龍を察したジュードは行くように言い、恋龍は、綾瀬に代行をお願いし、紋章機「クロスキャリバー」と言う橙色と白の塗装が施された万能戦艦を呼び出し、飛び乗って、ロウリィも続けて乗り込んで行ってしまったので、自衛隊員たちは待ってくれと言ったが、もう既に、恋龍とロウリィを乗せた紋章機は、助けを求めている、イタリカに飛んで行ってしまったのであった。
「そう言えば、恋龍、あなた、龍神に変身すればよかったのでは?」
「そうしたのは山々なんですが、あまり力を使いたくないので」
「なるほど、わかった」
救援要請があったイタリカに向かっている紋章機の操縦席で操縦している恋龍に、後の座席に座っているロウリィは、何故龍神化で飛んで行かないのかと、聞かれた恋龍は、龍神化で飛んで行くと妖力を使うので、温存したいと言い、ロウリィは納得したのであった。