龍美達が依頼を完了したので二手に別れて、応援に向かうことになったのである。
それから遡るって、龍美達が目的地である破軍学園の屋上に転送し終えたと同時に、特地の自衛隊の基地付近に降り立ったのである。
なぜ、自衛隊の基地に降り立たなかった理由は、いきなり転送した場合、敵とみなされると言う冷静な恋龍と推理力があるジュードの提案だったのである。
同行してくれているのは、飛行島で知り合った、
「あは~ん‼ 待ってなさい‼」
「カティア、お願いだから(=゚ω゚)ノ」
「おいおい、大丈夫なのかよ‼」
自称、天才科学者である、自らの肉体も定期的に薬を投与しないと保てないが、恋龍と変わらないほどの肉体を維持している、カティアも研究の一環として同行してもらうことになったのだが、アドリビトムにいるおなじ自称天才科学者、ハロルドの一件もあって、ヴェイグとティトレイは警戒を解く気にはなれなかったのである。
もちろんのことながら、ヴェイグは愛用している大剣を背負っているので当たり前で警戒されることになるので、徒歩での移動になっているのである。
「すいません‼」
「伊丹~‼ 誰か来たわよ~」
「あれ、たしか、ロウリィさん?」
「あなた、どこかで見たと思ったら、久しぶりね、お嬢ちゃん」
「どうした?」
「(ロウリィさんがいるし、此処は)天界の龍神、緑龍鬼神、御子神、恋龍と言います‼」
「龍神? ってことは」
「うふふ、そのとおりよ、この子はまだ龍神として覚醒したばかりの龍神、わたしの知り合いの子よ」
無事に何事もなくゲートと呼ばれる門前に陣取っている自衛隊の基地に到着したので、恋龍が近づくと、そこになんと、見慣れた人物がいたのである。
鳴流神家と同じ黒髪にゴスロリ調の服を着用し、身の丈以上のハルバードを片手に持って歩いて来たのである。
そう、恋龍がまだ幼い頃、会っていた母の知り合いで、亜神と言うロウリィだったのである。
ロウリィは恋龍の成長した姿を見て、すぐわかったらしく、自衛隊基地で頼れる人物をすぐ呼んでもらうことにしてもらったのである。
恋龍は久しぶりの先輩女神との再会に胸躍っていた所に緑の迷彩柄の如何にも自衛隊員とわかる制服とヘルメットを装備した、アーストと同じくらいの年頃の男性自衛官がやってきたので、恋龍は、ロウリィがいることもあって、自分が龍神であることを明かしながら、名乗ったのであった。
恋龍が龍神であることを聞いた男性自衛官は、ロウリィに思わず質問したのであった。