破軍学園の生徒、黒鉄一輝と、黒衣の断罪者と言う二つ名を龍神から付けられた男で、茶熊学園の現在生徒である、ユーリが模擬戦を繰り広げたいたのである。
その模擬戦も、
「どうした、まだ、やれるだろ?」
「さっきの子と同じ・・・」
「ユーリさんも幾多の戦いを経験してる」
「勝者‼ ユーリ・ローウェル‼」
「いつでもリベンジは受けるぜ‼」
「はい」
ユーリが放った斬撃を受けて蹲ってしまった黒鉄一輝の戦闘不能とみなされて、実況席からのユーリの勝利が決まったことを告げる模擬戦終了のアラームが鳴り響いたのである。
自身の勝利が言い渡されたユーリは、黒鉄一輝の敬意を表して、手を差し伸べて、黒鉄一輝は差し出された手を掴んで立ったのである。
また再戦を約束してバトルフィールドから降りたのである。
「ありがとうございました‼」
「いつでも、オレは空いている」
「バイパーさんは、こう見えて、寂しがり屋さんだから」
「そうなんですか・・・」
黒鉄一輝達は依頼で模擬戦の相手をしてくれた龍美達にお礼を言い、双剣士であるバイパーはいつでも相手をしてやるとスケジュールは空いていることを黒鉄一輝に教えたのだが、黒鉄一輝が顔をこわばってしまったので、龍美がバイパーが寂しがり屋であると教えたのであった。
依頼が終わったので、龍美達は仲間達の応援に向かおうとした矢先、
「ちょっと‼」
「どうしたの? ステラ」
「わたしも、あなた達のように、強くなりたい、だから‼」
「よく、言ったわ‼」
「誰Σ(゚Д゚)!?」
「わたしは、鳴流神、剣心。この子達、龍美達のお母さんよ」
「お母さん・・・・えぇぇっぇえΣ(゚Д゚)‼」
ステラ・ヴァーミリオンは、龍美達を呼び止めてきたので、龍姫がどうしたのかと尋ねたら、ステラは、自分も、龍姫のように強くなりたいと言い出したのである。
そのまま、続けようとしたのだが、それを遮るように、鳴流神家の母、剣心が、いつものジーパンに白いシャツと言う、本当に天界の女神の最高官位の天照大御神なのだと言いたくなるくらいな、ラグナ顔負けのラフな服装に、姉妹に見間違えられるほどの、容姿と言う姿で観客席からゆっくりと歩いて現れて、龍姫達が居る場所にやってきたのである。
剣心が自己紹介をしたところ、黒鉄一輝一行は只々、剣心が鳴流神兄妹の母であると言う事実に、絶叫し、しばらく言葉が出なかったのである。
「もう、驚くことないじゃない、ステラ」
「はい」
「それじゃあ、一輝君だっけ、あなたも一緒に来なさい」
「はい」
「仲間が増えちゃった」
「歓迎するぜ‼」
こうして、また仲間が増えたことを喜んでいた龍姫達であった。