急遽、サングラスを掛けた男と模擬戦をすることになった龍姫は、愛刀の大小四刀を装備し、抜刀術の構えに構えたのである。
サングラスの男は背骨のような歪な形の剣を取り出し、肩に担いだのであった。
そして、
「始め‼」
「さぁ‼ 侍はオレに・・・」
「へぇ~、なるほど、反射速度は申し分ない、けど、それは」
「ここでならばな」
「ガタッ‼」
「え・・・‼?」
模擬戦の開始の合図のアラームが鳴った瞬間にサングラスの男が、袈裟斬りに龍姫に斬りかかって来た瞬間に、サングラスの男の剣が変形したのであった。
そう、黒鉄一騎が苦戦したと言う相手だったのである。
だが、龍姫も、あらゆる世界をまたにかける侍の一人である以上、このような攻撃は見切れて当然であった。
サングラスの男は相手である龍姫のスピードと言うより、縮地と言う古流武術を見抜けなかったかったのか、持ち前の反射速度で龍姫の初撃である、テルカ・リュミレース騎士団、現団長、フレン、リーゼ・マクシアの覇王、アースト・アウトウェイことガイアス、そして、凛々の明星の黒衣の断罪者、ユーリの折り紙付きの神速の抜刀術を紙一重でかわし、カウンターを入れるつもりだったが、そこに龍姫はいなかった、はじめから抜刀術を囮にした、鞘による二段構えの攻撃、そう、龍姫は、母、剣心が使う、必ず人を斬る、普通の人間ならば奥義さえ修得出来ずに死んでいくと言われる流派、「飛天御剣流」も奥義までとはいかないが、修得していたのである。
サングラスの男は持っていた剣で、龍姫の鞘の二連撃目を防いだが、もちろんこれも会えて防がしたのである。
なんと、サングラスの男が持っていた方の剣が木端微塵に砕け散ってしまい、龍姫は納刀し、
「まだ、やりますか?」
「おい、嘘だろ・・・この天才のオレが・・・こんな・・・奴に・・・」
「いい加減にしろ、これがおまえが知らない現実ってもんだ」
「あの子、いくつ
「絶対、いかさまだ‼」
「そうですか、では、魔神剣‼ これでもいかさまだと思いますか?」
「しょしょ。勝者‼ 鳴流神、龍姫‼」
「ふぅ、相手が悪かったですね」
龍姫はいつの間にか、フェイトから譲り受けたインテリジェントデバイス「バルディッシュ」をハルバードの状態でサングラスの男に突きつけて、降伏を命じたのだが、男は自分の負けを認められないと言う態度を示したので、龍姫は、バルディッシュを一瞬で二刀の黒い日本刀に変形し、サングラスの男の背後の壁に向かって、斬撃を放ち、破壊したのであった。
そして、龍姫の勝利が決定したアナウンスが入って模擬戦を終えたのであった。
ステラ・ヴァーミリオンはとんでもない人物達に出会ってしまったことに驚くしかなかったのであった。