部活帰りの龍美達がイサミの鶏のような掛け声を聞いて剣道場に入っただったのだが、リィンと竹刀で手合せをしていたようで、、そこに、テルカ・リュミレース騎士団の緋色の鎧を身に纏い髪を下ろした、スケベ丸出し、女好き、神出鬼没とないかといい話題が上がらないおっさん、だが、その面影はあまりなく、そして、真剣では何かと不味いので、竹刀を拝借し、イサミ、リィン、ラウラの三体一と言う状況で手合せを行うことになったのである。
以前、凛々の明星と龍姫達五人とやり合って、汗一つ掻かないで、一人で全て相手をしていた実力を発揮したことも考えて手加減無用あることは確かなのである。
「明鏡止水‼」
「はぁぁ‼」
「はぁぁぁ‼」
「二人とも、遅い‼」
「く‼」
「リィン、おまえは、何故、本来の能力を、使おうとしない」
「‼」
イサミは納刀の構えを取った瞬間、オーバーリミッツのようなオーラを身に纏い、カウンターだと気付かれてしまい、リィンとラウラが二人同時に攻撃を仕掛けたが、あっさりと交わされて、リィンがひた隠しにしていたことを見抜いてしまったのである。
リィンは自分の能力で暴走することを恐れるがあまり、剣術の授業でも手を抜いてし待っていたのである。
能力の制御は出来るのだがそれは100%ではない。
そう、今、三人の目の前にいる男は、全力を出し切ることでしか勝つことが難しい相手である。
「リィン殿‼」
「けど‼」
「何故、ためらう、誰にでも、怖い物がある、男なら、暴走してこそだ‼」
「おっさんがそれ言っちゃ、ダメだろ(´・ω・`)」
イサミはリィンがオーバーリミッツを使わないのは自身の能力で制御できなくなり、誰かを傷つけてしまうことを恐れていることに今さっき、シュヴァーン・オルトレインの言葉で理解したのだが、リィンがそのことで迷っていたのであった。
シュヴァーン・オルトレインは、何故、自身の能力を恐れるのだと、問いかけたのである。
「今日は、ここまでだ‼」
「ありがとうございました‼」
「さてと、行かないと‼」
「ぎゃははっはあ(*^▽^*)」
「イサミさんの呪いが‼」
「シュゴウ、待って、果てしない空を行く~翼を~♫」
シュヴァーン・オルトレインことレイヴンはタイマーのアラームが鳴ったので、竹刀を納めて、立ち去ったので、イサミ達は立礼をしたのである。
その直後、酒呑童子に掛けられた呪いでイサミが酒を飲んでいないのにも関わらず、酔っ払い出したので、シズクの相棒のシュゴウがやってきたのだが、龍美がシュゴウを止めて、清めの歌を歌ったのである。
「また、情けない所を」
「別に気にしないでください、それと、酒呑童子に掛けられた呪いはもう大丈夫ですよ‼ それでは行ってきます‼」
「この恩義はいつか、返させていただきます、龍美殿」
イサミはあまりに恥ずかしい姿を見せたことを悔いていたので、龍美が気にしないでいいと言って、剣道場を出て行ったのであった。
そう、龍美が、今まで何をやっても解除できなかった酒呑童子に掛けられた呪いをいとも簡単に解除してしまったことで借りが出来てしまったイサミは借りを返すこと誓ったのであった。