龍姫達の下にも水上都市「アスタリスク」への任務の開始日が言い渡されて、調査機関の土日の二日間と言う限られた時間で行われることになることになるので、万全の状態でアスタリスクに乗り込むために、学校の授業が全て終わった都立来禅高校組一行は各自で準備を行うことになったのである。
龍姫達、流星の絆はいつでも乗り込める用意を前もってしてあるので、問題なく、傭兵部隊、SEEDのスコール達も得物の手入れを行っていたのであった。
「バロンさん‼」
「おう、来たか、例の物は出来ている、持ってけ‼」
「これが、わたしの新しい武器‼」
リノアは龍姫達や、スコール達のような戦闘術を覚える機会がスコール達との旅でしかなかったでの、心もとないと言うことで、バロンに相談したところ、ちょうど、嵐の天使、エクルの生え変わったことで抜け落ちた羽根があったので、リノアの愛用しているブラスターエッジと言う、ヒスイのソーマと同じタイプの手首に装着して放つもので、それをベースに、エクルの抜け落ちた羽根を合体させると言うことにしたのである。
それが、完成したと言うので、飛行島のバロンの鍛冶屋に取りに来たのである。
バロンはリノアの完成した武器を持ってきてくれたので、、早速、装備することにしたのである。
嵐の天使の羽根を使っていると言うだけあって、天使の翼のようなフォルムになっており、レイヴンの可変式弓と同じく、使用する際に開く仕組みになっていたのであった。
「そう言えば、エステルの剣と同じようなことが出来るの?」
「使ってみた方が早いよ‼」
「こっちだね、キャ((+_+))‼」
「リノア~‼」
リノアはふと、以前、エステルもエクルの羽根を用いた剣と龍姫が打った日本刀のような剣が合体して、武器の武能を引き出した際に、背中から天使の、白い翼が、生え、一定時間だけ、空中を飛行できたことを思いだしていたのである。
スコールの代わりにリノアの護衛と言う名目で付き添っている龍姫は、バロンがいつの間に建設した道場の案山子相手に試しに使ってみたらどうかと言い、リノアは愛犬のアンジェロ共に、バロン道場の案山子の下に向かったのである。
案山子の下に到着したので、リノアは早速、バロンが強化してくれた得物で案山子からある程度距離を取り、案山子相手に左手首に装着した得物を構えて、武能を引き出してみた瞬間、案の定、リノアの背中にも大きな真っ白い天使の翼が生えて、しばらく滑空して、リノアは着地したのであった。