お昼休み終了まじかにいきなりラウラから剣の鍛錬に付き合って欲しいと言われた赤髪の少年一行は、アラマキ島の浜辺にやってきたのである。
到着していきなり、大剣を抜刀したラウラに驚いたが、赤髪の少年も剣を構えて、己の剣で語り合うことにしたのであった。
「行くぞ‼」
「‼」
「あの大きな剣を軽々と振り回すなんてすごいわね」
ラウラは勢いよく地面を蹴って、袈裟斬りに斬りかかったのだが、赤髪の少年には見抜かれていたようで、かわされて、赤髪の少年の剣がラウラの前で寸止めしていたのであった。
「どうして、真剣でやることないでしょ‼」
「済まない、実は、ここに来てからと言うのも、自分の剣術が通用しないことを思い知ったのだ」
「それは、ソウルボードにルーンが」
「わかっている、だが、わたしは」
「考えすぎなのよ‼」
「‼」
キャトラはラウラが真剣での手合せについて注意して、ラウラはトールズ士官学院から茶熊学園に転入してから、自分の剣術が通用しないことを思い知ったことで、行き詰っていたのである。
キャトラからは考えすぎだと、肩の力を抜くように注意されたのであった。
赤髪の少年はラウラに近付いたのである。
「何だ、この光は‼」
「ラウラさん、これは、ルーンの光です、トールズ士官学院では出来ない、ルーンの光なんですよ」
「これが、はぁぁぁ‼」
「どう? 気分は?」
「ああ、何か、つっかえていたことが一つ無くなったようだ、ありがとう」
「どういたしまして、それじゃあ、学園に帰りましょう」
「そうだな、学長に怒られるが」
そう、ルーンの光が発生し、ラウラの力が覚醒したことを示していたのである。
そして、ラウラは、自分の大剣を海に向かって構えて、龍美達と同じ、魔神剣と同じ、薙ぎ払って、斬撃を一発放ったのである。
こうして、ラウラの悩みが解決したので、大急ぎで学園に帰ることにしたのである。
ラウラは、魔神剣を修得できたのであった。
一方その頃、
「わかったよ」
「龍姫ちゃん」
「うん、やっぱり、アスタリスクに行かないと」
「土日に行くんでしょ?」
「うん、それにリノアの新しい武器が出来たって、バロンさんから連絡があったし」
「それを、今日、取りに行ってこればいいのね」
都立来禅高校一行の大将、龍姫の下にもアスタリスクのことについての情報が入ったので、週末に潜入することになったので、リノアの武器をバロンが改造してくれていたので、授業が終わり次第、取りに行くことになったのであった。