超次元kurosu   作:天龍神

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チャットの動物嫌い

クリスの新たなる得物の剣は、雪の結晶のような鍔が付いた真っ白の一振りの日本刀「雪走」を天河家の武器蔵で見つけたクリスは導かれるように手に取って、鞘から抜き刀身を見て、余程気にいったようで、文から持って行っても構わないと言われたので、龍姫に頼んで粒子化のやり方を教わり、粒子化で装備したのである。

 

そして、フラクシナスに帰還したのであった。

 

一方その頃、

 

「はぁ~ごめんなさい、おじいさま」

 

「チャット、整備班の邪魔だよ‼」

 

「ですが、他人にバンエルティア号を任せるには」

 

バンエルティア号の所有者のチャットはラタトスクの整備班に修理を任せられないと見学に毎日来ているのである。

 

そこにチャットを注意しにファラがやってきたのである。

 

それでも頑としてバンエルティア号のことが気になるようでチャットは動こうとしなかったのである。

 

そこに、

 

「ワン‼」

 

「キュ~ん‼」

 

「よう‼ 新入り‼」

 

「あれ? ラピードがいる? こっちは、可愛いドラゴンだよ‼」

 

勇龍達の式神のラピードの龍ラピと、咲耶のユニゾンデバイスの水色の小さな龍のピナと真龍婭の相棒、ムゲンがフラクシナスに来ていたのである。

 

ファラはいつも通りに接していたのだが、

 

「ぎゃあっぁあ(;゚Д゚)~‼」

 

「どうした? 何があった‼」

 

「もう、チャット、すいません、チャット、動物が苦手で」

 

「と言うよりかは、哺乳類が特に苦手に見えるが」

 

「こっち来るなぁぁ‼」

 

チャットは泣き叫びながら腰を抜かして壁に背を向けて怯え出したのである。

 

チャットの叫び声にアンジールが駆けつけて何があったかとファラに質問したところ、チャットが動物が苦手なことを明かしたのである。

 

チャットが怯えている様子を観察したアンジールは毛がふさふさな哺乳類が特に苦手なことに気が付いたのである。

 

しばらく、チャットは泣き叫んでいたのであった。

 

「ただいま戻りました‼」

 

「お帰りなさい、それがクリスの新しい剣なの?」

 

「龍姫達と同じ剣だよね」

 

「日本刀だよ、雪走って言うんだって」

 

一方その頃、地球の野井原から戻ってきた龍姫達は、グラスバレーとイアに出迎えられて、クリスの新たな得物に目がいっていたのであった。

 

「そうだ、ボクの使っていた剣、あげるよ‼」

 

「ありがとう、龍華達が大剣使いだから」

 

「あの大剣、分裂するなんて、すごいよね」

 

クリスが使っていた大剣は龍華達が使うことになり、星龍が責任を持って龍華達に渡すのであった。

 

カノンノ四天王は龍華達の合体神機がどう言った仕組みになっているのか気になっていたのであった。

 

 

 

 

 

 


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