ミドガルズオルムに遭遇すると言うハプニングに見舞われたが姫奈太はクレアから依頼された荷物を無事に目的の村に届けられたので、テレパイプでフラクシナスに帰還したのであった。
「姫奈太、あづみ、今日はゆっくり休んだ方がいいだろう」
「はい、そうします」
「スタン・エルロン、ファラ・エルスデット、リッド・ハーシェル、この3名を次元武手の資格を授与する」
「これで仕事の幅も広がるね‼」
「おまえ達は、ギルドの形態のままで行動してくれ」
「失礼しました」
報告のため、姫奈太達はフラクシナスの艦長室に呼び出されて、ミドガルズオルムに遭遇したことを含めた経緯を説明したのであった。
シノンは姫奈太とあづみに休むように言い、姫奈太とあづみは艦長室を後にしたのであった。
そして、一緒に同行していたスタン達が次元武偵としての資格を手に入れたのである。
その証として、スタンは炎の模様が描かれた赤いアイテムパックを、リッドは茶色のアイテムパックを、ファラは緑色のアイテムパックを渡されたのであった。
アンジールからいつもの通りにギルドとして行動するように言われたスタン達は艦長室を後にしたのであった。
「サレはいなかったのね」
「うん、けど、油断は出来ないよ」
「あの野郎、平気で村の食糧とか強奪するからな」
「もう‼ 取り敢えず、村に荷物を届けられたんだから、気を取り直して‼」
艦長室から出て来たスタン達はクレアがいる生活区域のロビーでサレのことを話していたのであった。
何事にも前向きなクレアはスタン達を元気付けたのであった。
一方その頃、
「文さん‼」
「用意できてますよ、蔵に案内します、どうぞこちらへ」
「あれ、なんにも言ってないのに?」
「文さんは気が利くから」
「クリスに見合う日本刀があればいいんだけど」
クリスの新たな得物を探しに天河家のある野井原に転送していた龍姫達は従妹の関係である天河家の蔵にやってきたのであった。
現在天河家の当主は鳴流神兄妹の曽祖父に好意を持った女性達の子供の孫で剣心の実の兄の天河神夜には話が通っているので、文に案内されるがまま、蔵に入って行ったのであった。
「どうぞ、好きな剣をお選びになってください」
「これが、日本刀なんだ・・・ん? この刀は?」
「それは、雪走と言う、作者が不明な刀ですね」
「ボク、これがいいです」
「気にいったんだね‼」
蔵に入ったクリスは部屋中に飾らている日本刀の真剣に見惚れていたのであった。
龍姫達がクリスに合いそうな日本刀を探していたら、クリスは一振りの雪の結晶のような鍔が付いた真っ白な二尺三寸の日本刀を選んだのであった。
文がクリスが手に取った刀の名前「雪走」と言うことを明かして、クリスは気にいったようで、龍姫から教わった粒子化を行ない蔵の外に出たのであった。