クレアの依頼で荷物の配達を依頼された姫奈太は志澄琥の次に信頼が置ける、あづみともに目的地に向かおうとしたら、心配だったのか、スタンが保護者に立候補し、ファラもリッド共に同行することになり、テレプールから目的の村の付近に転送したのであった。
道中で魔物を倒しながら、サレと言う極悪非道の騎士の話を聞いて、姫奈太は悪気はないのだが、笑顔でボコボコにすると宣言してしまったので、スタン以外が苦笑いをしていたのであった。
無事に目的の村に到着し、荷物を渡して、帰還しようと村の外に出ようとしたら、村人が大声で血相を変えて慌てて走ってきたのである。
どうやら、ミドガルズオルムと言う大蛇が村の近くまで来ていると言うのであった。
それを聞いた姫奈太は緊急依頼にして、現場に向かったのであった。
それに続くようにスタン達も現場に急行したのである。
「しゃ~‼」
「デカい蛇だな‼」
「イケる‼ イケる‼ みんなで力を合わせれば、大丈夫だよ‼」
「そうだな、さっさと片付けて、こいつを食おうぜ‼」
「毒抜きはちゃんとしろ‼」
ミドガルズオルムが巨体をくねくねと捻りながら村に向かって移動していたのである。
このままでは村が廃墟になってしまうので、姫奈太は抜刀し、正眼に構えたのであった。
あづみも右に日本刀、左にビームライフルと言う二刀流で戦闘態勢に入ったのであった。
スタン達も身構えたのであった。
「虎牙破斬‼」
「光よ・・・フォトン‼」
「魔神剣‼」
「掌底破‼」
「しゃ~‼」
ミドガルズオルムの尻尾の攻撃に注意しながらミドガルズオルムに見事な連携で攻撃を繰り出し、ミドガルズオルムを翻弄したのであった。
セフィロスとの一戦から一ヶ月はいつのように武術の稽古に励んでいたのであった。
「飛ばして行きます‼」
「姫奈太‼」
「俺達も行くぞ‼」
姫奈太はオーバーリミッツLv3を発動し、ミドガルズオルムに攻撃を仕掛けたのであった。
スタンは火属性の攻撃魔術で援護し、回復はあづみが受け持って、ファラが得意の格闘術で、リッドは狩りで修得した剣技で姫奈太の援護に入ったのであった。
ミドガルズオルムは時折、首を上げている時に広範囲の火属性の攻撃「ベータ」を繰り出してくるのだが、姫奈太とあづみにはミネルヴァこと輝龍華からの加護を施されている外套(ミネルバコート)を装備しているので属性攻撃は吸収または半減できるので、スタン達には被害はなかったのである。
「穿衝破‼ 秋沙雨‼ 斬影裂昂刺‼ 腹括って・・・天狼滅牙‼」
「スゴイ、バーストアーツまで修得しているのか‼」
姫奈太は体術を織り交ぜながらミドガルズオルムに攻撃を叩き込んで行ったのであった。
そして、
「来ないで‼ 絞牙鳴衝斬‼」
「それじゃ、食おうぜ‼」
「ちゃんと毒は抜け‼」
「あづみ、無理にしないで、いつものしゃべり方で話しなよ」
刀を地面に突き刺して魔法陣を展開し、そのままミドガルズオルムを光の壁で攻撃する秘奥義で止めを刺して、リッドが手慣れて様子でミドガルズオルムを解体し始めたのであった。