負傷したピンク髪の少女、チェルシー・トーンの手術が終わったので、作戦会議の結果、明日、ハイデルベルグの王城奪還戦をすると言うことになったのであった。
龍美とジュードはハイデルベルグの王城で今も死闘を繰り広げている兵士達のためにも一刻も早く、駆けつけてあげたいと言う気持ちを抑えて、手術で披露した体を休めることにしたのであった。
そして、翌日の朝を迎えたのであった。
もちろん、本来ならば普通の学校は登校しているのだが、茶熊学園は冒険者ギルドなどの仕事があるなどの緊急時は、免除されることになっていたので、龍美達はハイデルベルグの王城の奪還の任務に専念できるのである。
「では、城に向かうとしよう、先生、チェルシーを頼みます」
「この者達の方が、チェルシーより役に立ちそうじゃ‼」
「では、行ってきます‼」
宿泊していた、トーン家の小屋を出て、ハイデルベルグの王城に向かうことになった一行は、陸路で王城に行くことになり、雪道を歩いて向かうことになったのであった。
と言うのは、嘘で、これではハイデルベルグの王城に居るであろう仮面集団の裏をかくために、ジュードの閃きと、龍月の采配による、
「此処なら、問題ないね、一旦、フラクシナスに戻るよ‼ 転送開始‼」
「これは‼」
「こういったことは初めてです(^-^)‼」
龍美達はウッドロウの案内で、大きなモミの木がある場所にやって来て、フラクシナスからハイデルベルグの王城の上空から攻め込むと言う、龍美達しか、と言うより、龍美達しか出来ないこの作戦で、城の兵士達に合流することにしたのであった。
一旦、フラクシナスに帰還することになったので、龍美はフラクシナスのオペレーションルームに連絡して、転送するように言い、すぐに転送魔法陣がメンバー全員の足元に展開されて、フラクシナス転送完了したのであった。
「此処が、フラクシナスなんですね?」
「うん、案内してあげたいのは山々なんだけど、ハイデルベルグ城を奪還してからね‼」
「行くぞ‼」
「アシュレイくん、それに君たちまで巻き込んでしまって、申し訳ない」
「ったく、そんなこと言う暇あるだったら、城、取り返してから、いいやがれ‼」
「済まない、オウガ」
世間知らずのルウシェは初めてのフラクシナス内に目を輝けせていたので、ことが済んだら案内してあげると言って、ウッドロウは巻き込んでしまったことに責任を感じてしまっていたので、オウガが喝を入れて、ウッドロウは気を取り直して、ハイデルベルグの王城に潜入することにしたのであった。