龍姫達は地球で学業に励んでいるので、出動警報が入らなかったのは、茶熊学園に入学している、次元武偵達ならば問題ないと言う天界の判断だったのと、アドリビトム組なら勝手に、ルーティ辺りが報奨金目当てで誰かを連れだしているであろうことなので、現場に臨場した龍美達に合流したのは、もちろん、
「さぁ~男ども‼ 行くわよ‼」
「誰?」
「自己紹介は後‼ 急ぐわよ(G▽G)‼」
「ルーティちゃん、目がガルドになっとるで(´・ω・`)」
「ウッドロウさん達、助けるのが優先だぞ‼」
ルーティがスタンとロイドを問答無用に連れ出し、ロイドが心配なので、コレットも同行することになったのだが、ルーティが両目をガルドにしながら張り切って現在、兵士達と仮面集団との戦い真っ只中を意気揚々と突っ走って行ってしまったので、急いで追いかけることにしたのであった。
城内は深手を負った兵士などでごった返しており、とりあえず、本丸に向かって突っ走って行ってしまったルーティを追いかけることにしたのだが、お金と言うワードが絡むと、縮地を用いている龍美達ですら追いかけることはたやすいのだが、縮地を修得していないメンバーは魔物を倒しながら走って行くのがやっとだったのであった。
「!!!」
「あそこ‼」
「魔神剣‼ 大丈夫?」
「助かりました、わたし・・・」
「アンタ達、さっさと来る‼ 遅いのよ<`~´>‼」
「おまえが、突っ走ってきたのだろ(´・ω・`)」
本丸に行く道中の魔物はゾンビや蝙蝠やアークアなどの魔法生物が湧いており、片っ端倒しながら突き進んでいたら、先にガルド目になっていたルーティが、あの銀髪の二人と出てくる魔物の群れと戦っていたのであった。
一体のゾンビの魔物が銀髪の少女の背後から迫っていたので、龍月が斬撃を放って倒して、大丈夫なのかと声を掛け、少女が名乗ろうとしたのだが、現在、仮面集団との戦いの真っ最中であると言うこんな状況で自己紹介を行える少女に向かって、ルーティがツッコミ、銀髪の青年が呆れていたのであった。
そんなこんなで、無事にルーティと合流を果たした一行は、
「ウッドロウさんを探さないと‼」
『わかる?』
「はい、見つけました‼ こっちです‼」
「こっちだよ‼」
「流石、猫だけは有るわね‼」
「猫なんですか?」
「ボッサとするな‼」
スタンがウッドロウと顔見知りだったようで、名前を覚えていたので、龍美はインテリジェントデバイスにウッドロウの名前を念話で飛ばして、居場所を割り出させて、そこに向かったのであった。
相変わらずの天然ぶりを発揮するスタンと銀髪の少女とロイドのトリオに呆れていたリオンと青年がいたのは言うまでもなかったのであった。