雪国のハイデルベルグの国王、ウッドロウ・ケルヴィンに偶然出会ってしまった、アシュレイとルウシェはウッドロウ・ケルヴィンのご好意に甘えて、一泊することにしたのであった。
そして、その日の夜、
「いたか‼」
「確かに、この街に居るはずなんだが?」
「まさか、ウッドロウ・ケルヴィンの城に匿われているのか‼」
「どうする?」
「何をしているのです‼ ウッドロウ・ケルヴィンだろうが、我らに反逆した者に罰を与えなさい‼」
「はい‼」
「さて、厄介なところにやって来てしまったようだな」
ハイデルベルグの城下町でアシュレイとルウシェを追っていた神殿兵は見失っており、一人の兵士がウッドロウ・ケルヴィンの城にアシュレイとルウシェが匿われているのかと気が付いたのだが、流石の神殿兵でも、一国の主の城に武力で乗り込んで行っても返り討ちにされるのは目に見えていたので、どうしようかと考えていたの所に、仮面で顔を隠している女性僧侶に罵倒されて、城に攻め込むことを余儀なくされてしまい、その場を立ち去ったのであった。
「ふぁ~;つД`)、良く寝た、アシュレイ?」
「いつまで寝ている、さっさと仕度しろ」
「でも」
「大変だ‼ 敵襲‼」
「しまった‼ 行くぞ‼」
「何処にですか‼」
翌日の朝を迎えたルウシェは寝ぼけながらも目を覚まし、同行者のアシュレイが来て、大声で眠気がぶっ飛び、旅立ちの準備をして、城から脱出することにしたのだが、城の兵士らしい声で、敵襲だと聞こえて来たので、アシュレイとルウシェは一目散に逃げることにしたのであった。
「緊急警報‼ 緊急警報‼」
「わぁΣ(゚Д゚)‼」
「どうしたの?」
「ハイデルベルグにて、テロ組織らしく集団による、暴動が、発生‼ 繰り返します、ハイデルベルグにて、テロ組織らしき、集団による、暴動が発生、次元武偵は直ちに現場に急行せよ‼」
「龍美さん、それにみなさん、くれぐれも無理をしないでください‼」
「はい、校長先生‼ 行くよ‼」
「ゲオルグ、後は任せた~(≧▽≦)‼」
「会長‼」
「ゲオルグさん、これは仕方ないですよ」
茶熊学園は現在振り替え休日最終日だったので、龍美達は各自で自分の時間を過ごしていたのであった。
各、次元武偵であることを証明する二つ折りの警察手帳と同じく二つ折りの黒い手帳で、外には蜷局を巻いた龍と桜田門があしらわれている次元武偵手帳と、龍美達はインテリジェントデバイスに緊急警報の知らせが入ったので、次元武偵茶熊部隊は出撃することになったのだが、生徒会長であるシャルロットも出撃することになっていたので、生徒会副会長のゲオルグは激怒しながらシャルロットを追いかけていたのだが、学長のカムイに止められて、シャルロットは出撃できることになったので、龍美達と一緒に現場である、ハイデルベルグへ、フラクシナス経由で向かったのであった。