土日に水上都市、六花、別名「アスタリスク」に龍姫達と合流次第、潜入することになった一行は、茶熊学園の修学旅行の日程を調べることにしたのであった。
「大丈夫、三週後だね」
「うん」
「時空管理局か、あいつら、まだ」
「若しくは、別の部隊かも」
「何に背よ、あっちから来ないとなると、こっちもうかつに動けないしな」
どうやら、茶熊学園の修学旅行は三週間後だったので、今週の土日は問題なく次元武偵の仕事をやれることになったのであった。
茶熊学園文化祭に潜入してきたバイザーが入った仮面を被っていた女性は予想通り、時空管理局の手の者だったようで、装備品を没収した瞬間、まるで別人のように大人しくなり、取り調べによってわかったのはここまでで、向こうが警戒している以上はこっちも下手に動けないのはわかりきっていたので、今はいつも通りに動くことにしたのであった。
「さてと、戻るね」
「そうだな」
作戦会議が終わったようなので、龍美達は解散することにして、各自、元の場所に帰ることにしたのであった。
「いたか‼」
「こっちには行ってない‼」
「どうしましょう、ん? ここから入れるようですね」
「おまえ‼ 仕方ないか」
とある雪国を銀髪青年が二刀の銀色の剣を構え、もう一人が銀髪の少女が我流で修得した格闘術で戦いながら現在、逃走していたらしく、物陰に隠れてやり過ごしていたのであった。
二人は追手がいなくなったことを確認した後、少女の方が地下へと続く通路を見つけたのでそこから逃走を図ることにしたのであった。
そして、薄暗い通路を、小型の魔物を倒しながら突き進んでいくと、
「此処は、どこかのお城の隠し通路だった見たいです(´・ω・`)」
「オレは何をしているんだ?(デュナミス)」
「そこにいるのは誰だ‼」
「しまった‼」
「君達、どうしてここへ? ‼ こっちだ‼」
「はい‼ 行きましょう‼」
「ああ(この男、何を思っているんだ、見知らぬオレ達を案内して)」
どうやら雪国の城の隠し通路に出てしまい、退き返すわけにはいかなかった二人はそのまま道なりに進んでしまい、地上に出たまでは良かったのだが、銀髪の青年に見つかってしまったのだが、何かに気づいた様子で城内を案内してくれることになったのであった。
二人は言われるがまま案内されることになったのだが、どうして見知らぬ自分達を信用するのだと考えていたのは言うまでもなかったのであった。
そう、これが、とんでもないことにならろうとは、誰も知る由もなかったのだから。