茶熊学園文化祭は順調に行われており、ベルベットとラフィセットも茶熊学園の生徒として、カズノコ組に転入することになっており、文化祭が終わり次第、制服が支給されることになっているのであった。
「此処が茶熊学園か、待ってろよ、この前の借りを返させてもらうぜ‼」
「そう焦るな、フィー、その首、もらった」
現在、茶熊学園のある島、アラマキ島の上空付近を飛行してる巨大戦艦から二人の男が見下ろしていたのであった。
一人は大柄な男、そして、もう一人が金髪の中肉中背のサングラスを掛けた男が、中年男性の側でうすら笑っていたのであった。
その頃、茶熊学園の広場では文化祭が順調に執り行われているのであった。
「‼ 龍月、みんな」
「ああ、来る‼」
「‼」
「あれは何(゚Д゚)ノ‼?」
「あれが、智の民の末路ですか、嘆かわしい、って‼」
「もう、あの集団はいないわよ(´・ω・`)」
やはり、龍美達は何かがアラマキ島に来ることを察知して、誰にも気づかれずに転送魔術でラタトスクの戦艦「フラクシナス」に帰還したのであった。
カムイ学長があれがアラマキ島の先住民の智の民だった者の末路だと言おうとした瞬間にはもう龍美達が怪我で戦えないベルベットと、流石にこの戦闘にはラフィセットも避難させることに決めたのであった。
「アンジールさん‼ 今すぐ、出られますか‼」
「ああ、もちろんだ‼ それと」
「オレも行こう、祭りごとは好きだしな」
「ジェネシスさん‼」
「茶熊学園に、行くぞ‼」
「もう、遊びに行く気満々なんですけど(´・ω・`)」
ラタトスクの本山の戦艦「フラクシナス」に帰還していた龍美達は、戦闘責任者のアンジールに出撃できるかと質問したところ、いつでも出撃できると帰ってきたので、龍美達も出撃するために転送ルームに向かおうとした所、アンジールの背後から赤いジャケットを着た男性が入って来て、アンジールは嬉しそうに名を呼んだのであった。
その男の名は、アンジールの幼馴染みのジェネシスだったのであった。
元ソルジャー1Stであり、現在はフラクシナス内の副戦闘責任者と言う立場なのだが、硬派な外見とは裏腹に茶熊学園文化祭に行っていたようで、楽しんだ様子でもう一回茶熊学園に完全に遊びに行く気満々で出撃するジェネシスを見て、龍姫達はいつものことだなと思い、転送ルームに向かったのであった。
「マスター、あと、巨大戦艦がアラマキ島の上空付近を飛行しているとのことです」
「もちろん、そっちも手は打ってあるから‼」
龍姫のインテリジェントデバイスがアラマキ島の上空付近を飛行している巨大戦艦を察知していたのである。
龍姫がそのようなことに気が付かないほど馬鹿ではないのは龍姫が良く知っている、龍姫はもう手は打っていると念話で返して転送ルームに入ったのであった。