茶熊学園文化祭はいよいよ残るとこ、今日だけになったのであった。
龍姫達はクラスで決めていた出店の仕込みなどを行っており、学長のカムイによる校内放送の開催の挨拶で始まったのであった。
「お~い、ルカ‼」
「スパーダ、来てたんだね」
「おうよ‼ こんな楽しい祭りごとに間に合わねぇわけにはいかないねぇからな‼」
アドリビトム組に緑の髪に両腰に日本刀を携えたベレー帽を被った態度が大きい少年がルカとイリアを見つけて近寄って来たのであった。
名は、スパーダ・ベルフォルマと言うらしく、ルカとは顔見知りだったらしく、一緒に茶熊学園文化祭「熊祭」を回ることにしたのであった。
「ザックがぼったくりし始めたらしいけど」
「ほっとけ」
「たい焼き、一つくれ‼」
「ありがとうございます、100ゴールドです‼」
龍姫達はいつものように出店を切り盛りしていたのだが、ザックが綿あめのぼったくりを始めたのだが、ほったらかして、ザックは痛い目に遭っていたのであった。
甘い物好きのユーリが認めるほどのたい焼きと大判焼きに、大判焼きとたい焼きの生地を鉄板の型に入れて焼くだけ出来るベビーカステラは好評だったらしく、飛ぶように売れていたのであった。
もちろん、大龍が筆頭に切り盛りしている粉もん屋も売れ行きは好調であった。
学長のカムイですら買いに来るほど、双方の店は人気だったのであった。
「龍美様達は、料理に、武術にと才色兼備なのですね」
「そうかな~」
「ザック殿、今回ばかりは、分が悪かったようでござる」
「ああ~」
「安物買いの銭失いだな」
シズクは龍姫達のハイスペックな能力に翻弄されて、龍姫達は照れていたのだが、綿あめの材料であるザラメを2ゴールドで仕入れて、50倍の100ゴールドで綿あめを売っていたザックは、客に感づかれて、客足が遠のいたことで、落ち込んでいたので、ザックの財布を管理している、フランに励まされながら、瑠美奈に自業自得だと言われてしまったのであった。
「さてと、ツキミ、これ」
「ありがとう、行ってくるね」
「あれは?」
「ドロ介の飯」
「用意周到なんですね(´・ω・`)」
恋龍はツキミに相棒のドロにエサである、大袋のウサギ用のエサを渡して、ツキミは相棒のドロがいる飼育小屋に恋龍がくれた市販のウサギ用のエサを受け取って、ドロの所に持っていたのであった。
「ドロちゃん、ご飯だよ」
「プー‼」
ツキミは恋龍から受け取ったウサギ用のエサを相棒のドロの目の前に用意されている容器に入れてドロは勢いよく食べたのであった。