茶熊学園文化祭、通称「熊祭」と勝手に学長のカムイが命名した催しが初日を迎えたのであった。
各クラスは各々、いろいろな出店や、出し物を展開しており、今回の文化祭は、カズノコ組とイクラ組も出店を出していたのであった。
「へぇ~、茶熊学園も文化祭、豪華だね、校舎も都立来禅高校より設備良いかも」
「そうですね、わたしどもは、こっちから回りますので、お姉ちゃん達は旦那様と楽しんでくださいね(≧▽≦)」
「真龍婭達も楽しんでね」
「美龍飛ちゃん‼ こっちに行こう‼」
「そうだね‼」
茶熊学園文化祭会場入りした、幸成を含んだメンバー全員は各自で回ることになったようで、アドリビトムの面々も文化祭を楽しんでいたのであった。
このまま、文化祭を穏便に回れるとは思ってなく、
「龍姫~‼」
「きゃ~((+_+))、もう‼ お姉ちゃん‼」
「あなたが龍美の弟の、わたしはカスミ、よろしく」
「お姉ちゃん達がお世話になってるみたいで、ボクは、鳴流神龍姫、よろしく、カスミ」
「こうしてみると、カスミちゃんも、龍姫ちゃん達と、兄妹に見えるよ」
「わかってるわよ」
茶熊学園に入学している実姉の龍美がいつのまにか修得しているステルス効果が付与される効果の技を龍姫に近づくまでに使用し、背後から思いっきり抱きついていたのであった。
龍美にとって、数日だけとはいえ、可愛い妹とのふれあいは欠かせないようで、龍姫に抱きついたまま、そこに自分同じ黒髪の女の子、カスミがやってきたのだが、龍美に聞いていなかったのか、自分の性格が災いして、聞けなかったらしく、龍姫のことを妹ではなく龍姫の私服が男物のジャケットに、下に紺色のTシャツに、下着はあの大きな胸がぺったんこ状態にできるあの下着を着用していたのと、下は動きやすいように短パンに安全靴を履いていたので、カスミに弟扱いされてしまったが、龍姫がそんなことを気にするほどではないので、龍姫は自己紹介をしたのであった。
星龍は、カスミと龍美を見てまるで姉弟に見えると茶化したのであった。
「カスミとは、良い友達になれそうだね」
「わたしは」
「そんじゃ行くぞ‼」
「ちょっと‼」
「さてと、ボク達は軽音部の出し物の準備に行こうか(^-^)‼」
「うん‼」
龍姫は相変わらずの無自覚のオーラでカスミが落ちてしまったのだが、気にせず、十香がカスミも巻き込んで茶熊学園文化祭を回ることになったのであった。
龍美達は手芸部と掛け持ちで所属している軽音部の舞台の準備に向かったのであった。