現在、茶熊学園では文化祭に向けて準備が行われており、各自試行錯誤をしながら、着々と準備を行っていたのであった。
カズノコ組はシャルロットが偽りの仮面を被っていたのだが、龍美達にはあっさりと割られてしまって元の性格に戻っており、龍美と龍月が仕切り出して、瑠美奈がシャルロットの面倒を見ていたのであった。
凛々の明星一行は各自得意分野を駆使して文化祭の準備を手伝っていたのであった。
「カロル、ごめんね」
「ヨシュア、別に気にしないで、ボク、手先は器用なんだ」
「ナンちゃんも、手伝ってくれるから、今日中には準備が終わりそうだよ」
「別に、おまえ達のためじゃない‼」
「ツンデレ~」
ヨシュアはカロルに文化祭の機材の組み立てを手伝ってもらって申し訳なさそうに言っていたので、カロルはギルドを転々とたらい回し並にしていたので、ユーリに出会う前にはもう職人レベルの手先の器用さを身に着けてしまったので、大工仕事はお手の物なので、あっという間に文化祭で使う机などができ上がってしまったのであった。
カロルの幼馴染みであるナンも手伝っていたのだが、カロルの手先の器用さには敵わずミレイユと一緒に裁縫仕事をしていたのであった。
まだ素直に慣れないナンを見て、エシリアは龍美達から聞いて覚えたのであろうツンデレと言う単語を口にしていたのであった。
「材料は、これで完了だな」
「流石、テルカ・リュミレースの英雄だな、料理の腕もかなりのものだな」
「オレよりも、龍美達の方が上だ」
「取りあえず、材料はこれでいい見たいです」
「そうやけど、ドロ介がキャベツ喰わへんと言う保証はないんやし」
「それだったら、ウサギ用のエサ食わしておいた」
「ごめんね~」
「いやいや、百均で買ってきた物だ」
カズノコ組とイクラ組も同じく出し物が粉もんだったこともあって材料の仕込みを料理が得意なメンバーで行っていたのであった。
たい焼きと大判焼きの材料になる小麦粉と米粉とあんこは、龍美と龍月が地球に帰還して、業務用品を取り扱っている業務スーパーに自腹で日本円を使って二日分仕入れたので、後はお好み焼きとたこ焼きなどのお祭りの定番の材料の仕込みを今終わったのであった。
カスタードクリームも業務スーパーで出来合の物を仕入れて来たので問題なかったのだが、超神次元ゲイムギョウ界の農家に出向いて、出荷できない割れてしまったキャベツを月ウサギのドロが全部食べてしまわないかと言っていた大龍だったが、恋龍が地球の百貨店の百円均一のお店で購入しいたウサギ用のペレット状のエサを与えたのでツキミはお礼を言ったのであった。