ツキミが寿命を他人に分け与える一族「嫦娥の一族」だったことが判明し、寿命が尽きかけて息絶えそうになった瞬間、ツクヨミモードの明によって不老不死になって朝を迎えたのであった。
「一本行くよ‼」
「わ~い‼」
「バスケか、中学以来か、やってみるか」
「いやいや、恋龍がボール持ったら、誰が取るのよ(;゚Д゚)‼」
現在、選択式の体育の授業が行われており、恋龍は槍術ではなく、久しぶりにマール相手にバスケをすることにしたのだが、170㎝の身長がある恋龍が小柄なマールの相手になるはずもないので、傍から見ていたハルカはツッコミを入れたのであった。
「やぁ~‼」
「エクセリア、腰引けてる」
「会長が自ら進んで、授業を受けているとは」
「いいえ、ゲオルグ殿、シャルロット殿は、龍美殿達と触れ合ったことで、何かを得たのでしょう」
「そろそろ、エクセリアに魔神剣、教えてもいい頃だね、ユーリさん‼」
「おう、イサミ、付き合え‼」
「承知‼」
「では、姫の事、任せたぞ」
剣術を選んだ生徒は剣道場で剣術の特訓を行っているのだが、龍美達はユーリとイサミくらいしか相手にならないほどの実力なので、元光焔の御子だったシャルロットですら足元に及ばないので、サボる気だったシャルロットですらこのように剣術の授業を受けていたので、副会長のゲオルグも感心していたのであった。
エクセリアは鳴流神家が修得している二刀流で一刀流の龍月に打ちこんだのだが、あっさり、かわされて、態勢を崩れてしまい、そのまま足払いでこかされたのであった。
ドラゴンライダーとして戦っていたので、地上での戦いに慣れていないが、龍美が大体の剣士が修得している初期牽制技「魔神剣」と「蒼破刃」を教えることになったので、シャルロットの相手をしていたユーリとイサミを集めて、エクセリアに色々と技を教えることになったのである。
「魔神剣、たしか、龍美さん達が良く、使うあの技ですよね?」
「そうだよ、こうやって、魔神剣‼」
「ふぎゃ~(;゚Д゚)」
「なるほど、分かりました‼ 魔神剣‼」
「やれば、出来るじゃん(^-^)‼」
「誰か、オレのこと気づけよ」
「たかが、魔神剣一発喰らって、泣きべそかいてんじゃねぇ」
「ザック、これはしょうがないよ(´・ω・`)」
エクセリアは魔神剣を龍美達がよく牽制で放っていたのを見ていたので、龍美は百聞は一見に如かずと言わんばかりに、悪気が無いのだが、放った魔神剣が、よそ見をしていたザックにものの見事にクリティカルヒットしてしまったのだが、そっちのけでエクセリアに魔神剣を教えて、見様見真似でエクセリアは見事、魔神剣を修得してしまったのだが、魔神剣をもろに喰らったザックは涙目でいたので、ユーリに怒られてしまい、カロルには自業自得と言われてしまったのであった。
「リィンの剣術とは違うみたい」
「ああ。わたしもあのように両手に剣を持って戦っている物を見るのは初めてだ」
エリオットとラウラは初めて見る光景に驚いていたのであった。