トールズ士官学院のⅦ組と言うクラスの廃止に伴い、カムイの計らいで茶熊学園に転入することになったリィン達は転入したクラスの同級生達の顔ぶれに驚くしかなかったのであった。
カムイの自分が築きあげたネットワークを駆使して入学を許された者達の集まりであり、貴族と平民と言う区分が無い、いい意味で言えば、十人十色、悪く言えば、奇人変人揃いと言うメンバー達なのだから。
「転入して早々で大変だが、茶熊学園は、文化祭に向けて、準備をしている、キミ達にも手伝ってもらう‼」
「え~と、いや」
「フィー‼」
「そう言うと思って、もう、出店出来るまで準備が終わってるから、後は食材の仕込みを手伝ってくれるだけだよ(^-^)‼」
カズノコ組の担任が在校生のクライブなので、茶熊学園の男子制服を着ていたのでリィンは目が点になってしまったので、隣に座っているエシリアに此処は冒険者を育成する学校と教わると言う珍事に発展してしまい、リィン達は恥ずかしそうに顔を赤くしていたのであった。
担任のクライブがリィン達に今現在、茶熊学園の文化祭のための準備期間だと公表されて、慌て出したのと、フィーがシャルロット以上に面倒事が嫌いなようで、単刀直入に嫌と言ってしまったので、リィンと金髪赤眼のアリサは大声でフィーを注意して、龍美が大方、準備が終わっていると告げたのであった。
「転入早々、申し訳ないが、茶熊学園の文化祭の出し物の準備を行っている。マキアス達も文化祭の準備に参加してもらう」
「OK‼」
「コラ‼」
「此処では身分は関係ない、貴族だろうが何だろうが」
「話が終わったやし、食材の仕込み手伝ってくれへん?」
マキアス達「ギクΣ(゚Д゚)‼」
「まさか、調理実習したことないと言う顔をしているみたいだな」
イクラ組でも担任のソウマをそっちのけで、茶熊学園生徒会副会長兼イクラ組学級委員長のゲオルグがマキアス達にも文化祭の準備に参加するように指示をだし、ミリアムがいつもも通りに元気よく返事をしたので、マキアスが注意したのだが、バイパーに本心を見抜かれてしまい、おどおどしていた所に、大龍が食材の仕込みを手伝って欲しいお願いしたら、ミリアムとエマ以外が冷や汗を掻きながら驚いてしまったのを見て、恋龍が料理経験が皆無だと見抜かれたのであった。
「簡単だ、キャベツとネギを刻んでくれたらええんやで」
「・・・・(゚Д゚)ノ」
「おまえ達、いい加減に、料理ぐらい出来るように、オレが教育してやる、ジュードより優しくないからな」
「バイパー、脅してどうするのΣ(゚Д゚)‼」
大龍が粉もんに必要なキャベツとネギを包丁で刻むと言うことを言った瞬間、またもや、ミリアムとエマ以外が固まってしまったので、バイパーによる元退魔士のお猟師教室が開講してしまったので、ジュードが脅すなと注意したのであった。