トールズ士官学院で茶熊学園に転入することになったⅦ組のメンバーは各自、自分の部屋で荷物を纏めて、龍美達の到着を待っていたのであった。
「こんばんは~お迎えに参りました~」
「リィン・シュヴァルツァーです」
「おまえが、大将のリィン・シュヴァルツァーだな、話は聞いている、早速、ボク達の紋章機に各自乗り込んでくれ」
「はい、わかりました」
「エマ、茶熊学園ってどんなとこだろ?」
「わたしも、分かりません、これだけは言えます、向こうでは楽しいことが待っていると」
龍美達はⅦ組が下宿している建物に到着したので、夜なので、近所迷惑を考えながら訪問し、まるで夜逃げのようにⅦ組の荷物を各紋章機に積み込んで乗り込んで、茶熊学園に進路を決定し、急いで向かったのであった。
「ごめんね、自己紹介は明日にして、今日はゆっくり休んでね、制服は、部屋に用意しているから(アリサがもう一人増えちゃったけど、まぁ、いいよね(^_-)-☆)」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、リィン、また明日‼」
紋章機で問題なく茶熊学園に到着した一行は各自の下宿部屋に荷物を運び入れて、自己紹介を明日にすることになったのだが、困ったことに同じ名前の人物がいたので、困っていたのだが、幸いにもファミリーネームが違うので、そっちで呼ぶことにして、部屋に茶熊学園の制服が用意されていることを告げて、その場で解散したのであった。
そして、翌日の朝を迎えたのである。
「初めまして、トールズ士官学院から転入してきました、リィン・シュヴァルツァーです‼」
「同じく、アリサ・ラインフォルトよ‼」
「ガイウスだ」
「フィー」
「ユーシスだ」
「このカズノコ組の学級委員長のシャルロット、ってことでよろしく~」
「よろしく(このクラス、どう言うクラスなんだ(´・ω・`))」
リィン達がクラス別に分けられて現在教室で自己紹介を行っていたのだが、リィン達は驚きを隠せないでいたのである。
なぜなら、元光焔の御子に、荒野の金獅子、元ルーンチェーンソーの退魔士に、2100歳の天使達と言う、異色のクラスに配属されてしまったので、リィンは先が思いやられると溜め息をついていたのである。
「マキアスだ‼」
「ラウラだ、よろしく頼む‼」
「ミリアム‼ あーちゃん‼」
「ダメですよ‼」
「イクラ組、学級委員長のゲオルグだ、よろしく頼む‼」
「げ‼」
イクラ組でも自己紹介が行われていたのだが同じく驚きを隠せないと言う表情であった。
竜の国の王女に、その騎士団長、鬼退治の一族の宗家に分家、幼い天使に、元ルーンシグクソーの元退魔士、そして月下の龍神という顔ぶれだったのだから