超次元kurosu   作:天龍神

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姫奈太の宅配便

アドリビトムのアンジェの依頼で仕事に向かっていたメンバーを保護することになった龍姫達はラタトクスの戦艦「フラクシナス」のテレプールから現場の世界に転送したのであった。

 

残ったメンバーも例外ではなく、

 

「村にこれを届けて欲しいんです。もうそろそろ、薬など送らないと思っていたので」

 

「必ず届けます‼ 行こう、あづみ」

 

「俺も行くよ‼ 女の子だけじゃ危ないよ‼」

 

「スタンさん、ありがとう」

 

「リッドも行ってあげなよ‼ わたしも行くよ‼」

 

「俺が行かないと、おまえは何するか溜まったもんじゃないからな」

 

アドリビトムのメンバーで非戦闘員の金髪碧眼に赤いドレスの少女のクレア・ベネットは故郷の村に日常品の運送を依頼してきたので、現在、アドリビトムはラタトクスの保護観察下に置かれているので、艦長のミラに許可を得た上で、アンジールの下に依頼のメールが送られて、姫奈太とあづみが行くともう出て、スタンが女だけで行くのは危ないと言って同行を申し出たのでファラも一緒に行くことになったのだが、ファラの幼馴染みの猟師のリッドはファラの監視のために同行することになったのであった。

 

「あづみ、行くよ」

 

「ええ‼」

 

「リッド‼ 早く‼」

 

「それじゃ行ってきます‼」

 

「どうしてこうなるんだ‼」

 

クレアから届け物の日常品一式を受け取った姫奈太はポーチ型のアイテムパックに詰め込んでテレプールに向かい、青と白のロングジャケットを羽織り、体型を隠すためにサラシ型の下着で胸の隆起を潰してぺったんこ状態にして、敢て、言い慣れていない、「ボク」で一人称を名乗ってる黒いTシャツに紺色のカーゴパンツに安全靴にアルテマウェポンから作られた透き通った青い刀身の日本刀を二振り左腰に差し、ビームライフルで遠距離も攻撃できる、神無月姉妹の双子の姉となっている、旧名、リゲルこと、あづみは姫奈太共にテレプールに飛び込んだのであった。

 

それに続くように何の躊躇もしないでスタンも飛びこんで行き、ファラもそれに続いたので、リッドも自棄でテレプールに飛び込んだのであった。

 

「あの、村がクレアとヴェイグの故郷の村?」

 

「そうだよ‼ サレがいないといいけど」

 

「サレ?」

 

「おまえら知らなかったな、国に使える騎士でありながら、無抵抗なことを良いことに強奪の限りを尽くしている奴なんだよ」

 

「うん、わたしとあづみで、ボコボコにしよう」

 

「姫奈太、みんな、引いてるわよ(*´ω`*)」

 

「見かけによらず、大胆だな」

 

問題なくクレアとヴェイグの故郷の村に近くに転送した姫奈太達は道なりに歩きながらスタン達に村の事を質問していたのであった。

 

以前、サレと言う騎士が村で悪行の限りを尽くしていたことを知った姫奈太は、笑顔なのだが、内面は姉の芽龍達と一緒でドSだったようで、サレをボコボコにすると言い出したのである。

 

しばらくスタン以外が凍り付いたのは言うまでもなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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