IS学園にいたはずのラウラだったのだが、瑞樹が千冬に妖術を掛けた瞬間、目の前が真っ白になったと思ったら、気が付いたら、日本建築で建てられた建造物の畳の客間に履いていた靴がいつの間にか建造物の玄関の土間に置かれていたことすら忘れていた所に、座布団に座って、茶筅で茶碗に入っている抹茶をかき混ぜてる龍の刺繍が施されている着物を着ている瑞樹がいたのでラウラは勢いに身を任せて襲い掛かってしまったのだが、いとも簡単に羽交い絞めにされて、座布団の上に座らされたのであった。
もちろん、密かにラウラの後を付けていた一夏達は巻き込まれていたらしく、瑞樹の妖術で張った結界内に入ってしまったので、壁に聞き耳を立てている所もしっかりばれていたので、観念し、ラウラと一緒に横並びに置かれた座布団の上に正座で座ることを余儀なくされたのである。
「ラウラと二人っきりで話したかったんだけど、仕方ないわね、ラウラ、あなたを養子にもらいに来たの」
一夏達御一行様「ブ~Σ(゚Д゚)<‼‼ えぇぇぇΣ(゚Д゚)‼」
「もう、お行儀が悪い子達ね、まぁ、いいわ」
「わたしをどうして、養子になさるのですか?」
瑞樹は一夏達が巻き込まれてしまったので今更返すわけにはいかないので、一夏達にも抹茶を淹れた茶碗を差し出して、一夏達は一夏と箒が抹茶の飲み方を教えながら抹茶を飲んでいる時に瑞樹がラウラを御子神家に養子に貰い受けると言い出したので、一夏達は飲んでいた抹茶を勢いよく噴き出したのであった。
瑞樹は一夏達が吹いたことに自分が関わっていると言うことに自覚がないままラウラと養子縁組の話を進めたのである。
ラウラはどうしていいのかわからず自分でいいのかと質問したのである。
ラウラからすれば見知らぬ人物である瑞樹がいきなり自分を養子にしたいと言うことに戸惑っているのだから、
「あなたは、家族が欲しくのではないのかしら?」
「わたしは、軍人です‼」
「軍人だから、なんと言うんです、あなたは一人の人として、どういたいのかしら? 決めるのはあなたよ」
「ラウラ・・・」
瑞樹はラウラが家族と言う物を知らずに軍に使い捨て同然の存在であるを見抜いていたので、そのことを問いただした所、ラウラは軍人ですときっぱりと言い切ったはずだったが、瑞樹にヒトとしてどういたいのかと問われて黙ってしまったのであった。
「わたしは、わたしは、(´Д⊂グスン‼」
「ラウラ、おまえ、我慢するなよ、甘えたいんじゃないのか? 家族に」
「一夏・・・・うぁ~ん(;_;)/~~~‼」
「よし、よし、良い子ね」
「これで、良かったんだよな」
「そうね(この人、わたし達と変わらないってことはないわよね)」
ラウラは泣きたいのだが一夏に後押しされる形で瑞樹に抱きついて気が済むまで泣いていたのである。
一夏と鈴音はこれでよかったんだと思っていたのであった。