超次元kurosu   作:天龍神

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ラウラと伊豆那姫命

ラウラを御子神家に養子として迎え入れることにした瑞樹は龍の刺繍が施されている水色の着物を着用して、IS学園にやってきたのである。

 

「すいません、この学園にどのようなご用件で?」

 

「この学園に、ラウラ・ボーデヴィッヒと言う子が通っているのだけど、その子に用があって来たのだけど、いいかしら?」

 

「はぁ? わかりました、それでは、応接室にご案内します(どこの学校の生徒なんでしょうか? もしかして、来年入学希望者でしょうか?)」

 

「ありがとう(この学校、一夏君以外、教師も、女性しかいないのね(≧▽≦))」

 

IS学園に到着した瑞樹は、一夏の副担任の山田に呼び止められたので、ラウラに話があると強引に話を通したのだが、山田は一旦間を置いて、考えた後、取りあえず、瑞樹を応接室に通すことにしたのであった。

 

見た目は学園に通う生徒と見間違えるほど若いのだが、これでも三人の実子を産んで、養子に六人もおり、自身は伊豆名命と言う神の依代なので十六歳の頃から歳を取ることが出来ないが、伊豆那姫命に圧倒してしまっているので、本来の自分を持てている御子神兄妹の母に見えないので仕方ないのであった。

 

「ラウラ、おまえに客が来てる」

 

「はぁ‼」

 

「応接室に待たせてある」

 

「行って来いよ」

 

「うむ‼」

 

「ラウラにお客さんて誰だろ?」

 

「一夏、見に行かない?」

 

「鈴とセシリアはもうとっくに行ってしまった」

 

応接室に瑞樹が待っていることを告げに一夏の実の姉であり一夏のクラス担任の織斑千冬がわざわざ伝えに来たのである。

 

ラウラは言われるがまま応接室に向かって行ったので、相部屋になっているボクっ子シャルロットが気になるようで、盗み聞きしに行かないかと一夏に持ちかけている隙に、鈴音とセシリアがその場から姿を晦ましており、箒が二人がとっくに応接室に向かって行ったことを明かして、一夏達も応接室に向かったのであった。

 

「コン‼ コン‼」

 

「どうぞ、入って頂戴‼」

 

「失礼します‼ わたしにどのようなご用件でしょうか?」

 

「あなたがラウラね、初めまして、わたしは御子神瑞樹と言うの」

 

「自分はラウラ・ボーデヴィッヒと申します‼」

 

「では、ラウラに話とは?」

 

「ごめんなさい、ラウラと二人きりにしてくれないかしら?」

 

「しかし」

 

「聞き分けの悪い子ね」

 

応接室前に到着したラウラはドアをノックし、中に居る瑞樹が入ってくるように言ったので、応接室に入ったラウラは目を疑ったのである。

 

それもそのはず、見た目は自分と同年代にしか見えないのである。

 

瑞樹から自己紹介を行ったので、ラウラも自己紹介をして、瑞樹に対面に座るように言われたので、瑞樹と対面する形になるように長椅子に座ったので、千冬が話とはと切り出したので、瑞樹がラウラと二人きりにして欲しいと言ったのだが、教師としては見知らぬ人物と二人きりにするのは不味いので、同席を要求したのだが、瑞樹は千冬にある妖術を掛けることにしたのであった。

 

 

 

 

 


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