茶熊学園の生徒寮では楽しい夕飯を作っていたのであった。
龍美達はいつも実家でやっていたこともあり、ほかのメンバーよりも速く下ごしらえが終わっていたので、料理を始めてする龍の国の王女、エクセリアをはじめとするメンバーに丁寧に料理を教えていたのである。
男子寮でもユーリが筆頭にしたお料理教室が始まり、マーボーカレーを作ることになったのである。
瑠美奈はいつものことなので、見事なまでの包丁さばきで、材料を仕込んだのである。
ユーリと瑠美奈に負けじと、バイパーも鍋に自分が仕込んだ材料を入れていたのである。
マーボーカレーを初めて目にするゲオルグとイサミは各々、想像力を働かせていたのであった。
「はじめてにしては、上出来だよ」
「ありがとうございます‼」
茶熊学園の女子一同「いただきます‼」
「これが、ユーリが好きと言う」
「マーボーカレーですか、マーボ豆腐とカレーライスを合わせるとは」
「オレも初めて食べる」
「いただきましょう‼」
どうやら完成したので、男子も女子も夕飯にすることになったのであった。
特に男子はマーボ豆腐とカレーライスを合体させたマーボーカレーを作ったので、食べたことのないゲオルグ達は物珍しそうに眺めて、そして双方で夕飯をいただくことになったのである。
「うっめ‼~(^^♪‼」
「ラピュセルにも食べさせたいです(^-^)‼」
「キャトラはダメよ」
「わかってるわよ‼」
「それにしても、このおからのコロッケ、美味しい~」
「おからって何?」
「ミラ(自分の名前を言うのはやっぱり違和感だな)、君が大切に育てているもやしの種の大豆を砕いて、絞った、搾りかすだ‼」
「何ですって(゚Д゚)ノ<ナンだと‼」
シャルロットは恥じらいもなく男顔負けの喰いっぷりを発揮し、そのほかのメンバーはカレーライスだけは無く、付け合わせで作った、龍美が作った大豆の搾りかすことおからにパン粉を付けて揚げて作ったコロッケは大好評で、もやしとキャベツを栽培している茶熊学園では悪魔と言うことをひた隠している、三つ編みの黒髪の女子生徒、ミラ・フェンリエッタはおからの存在を知らなかったらしく、本名が同じ、綾瀬におからがもやしと同じく大豆で作れる物だと説明したのである。
大豆同じもので出来ること言う事実を知ったミラは、その場で絶叫してしまったのであった。
「マーボーカレー、美味しいです‼」
「ヨシュアも気にいった見たいだね」
「クジョウ島にはこのような料理は作りませんでしたから、ユーリ殿達には感謝せねば」
「ったく、大袈裟なんだよ、おまえらは」
「何を言っている、このような料理を教えてくれたことに、感謝するのは当然のことだ‼」
「今日から、兄さんって呼んでいいですか?」
「はぁ? どうしてそうなるんだ‼」
「同じ、ローウェルな上に、英雄と同じ名前に感激しているんですから‼」
ヨシュアはマーボーカレーを初めて食べたのだが、余程、気にいったので、大喜びであった。
イサミとゲオルグは初めて食べるマーボーカレーと瑠美奈が作ったおからハンバーグに高評価を付けて感謝していたのである。
ユーリは大げさだなと言い返したのだが、クライブが同じ名字と言うこともあって、ユーリのことを兄貴分と呼び出したのであった。
こうして、楽しい夕飯を終えたのであった。